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『 堕天使転生 』 ~~ Reincanated FallenAngel Save the world by Kissing ~~  作者: スピンクス・ノーバ
第Ⅰ期 Lip Magic Generations
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13 妹のスキル


(1)妹の七五三2回目


 夏休みも終わり、昇段試験も終わった。

 クロが梅村先生に勝利し、上級試験に合格した以外変わりない。上級に合格したクロは剣聖学園に進学できるが、私のことが心配だからと残ることになった。

 美夜もあいかわらずここで勉強するそうだ。


 妹が7歳になり、今年も京都の稲荷大社に父母、妹と参拝することになった。

 例に倣って参拝し、娘(前前世)のヨウビに会う。

 ヨウビも神使見習いから見習いが外れ、神使となったそうだ。

 今日はお土産に、お稲荷さんと即席きつねうどんを持ってきた。きつねうどんを作ってあげたかったが、神社の中では難しいので、即席麺と携帯用のポットに熱いお湯を持参したのだ。

 即席麺にお湯を入れ、5分待つ。・・・即席きつねうどんの出来上がりだ。


 なお、ヨウビとは念波で会話している。(私とヨウビにしか聞こえない)

「どうぞ、召し上がれ」 とわくわくしているヨウビに差し出す。

 スッとカップメンが消え、ヨウビがうれしそうにうどんを啜っている。

「おいしいか? できればお手製のきつねうどんを作ってあげたかったが、これで勘弁してくれ」

「そんなことありません。”ずずず”父上。とても美味しゅうございます。”ずずずずず~”」

(なお、”ずずず”は麺を啜っている音)


 ひととおり、ヨウビが満足したところで、

「妹がスキルを得たみたいなんだ。見てやってくれないか?」

「お安い御用です。妹さんを脇に並ばせてください」

「瑠璃!」 妹を呼ぶ。


「見てみますので、暫くそのままでいてください」

 

――◇◆◇――

 

「なんと、このスキルはすごいです! とても珍しいスキルですね」


「スキル『ウンディーネ』。 この現世では今のところ1人しか持っていない力です。水の精霊魔法が使えるのですが、この魔法は精霊から力をもらいスキルを使います。そのため、簡単な魔法は基本的に個人、つまりは妹さんの魔力はあまり必要としません。でも、高度な魔法になるほど、妹さんの負担が増えていきます」

「水に関係する魔法ってなんだ?」

「小さなところでは、水を出す魔法。「水」と頭の中で考えれば、水が出てきます。大きなところでは、「水龍」をイメージすると水龍が現れ意のままに操ることができます」

「確かにすごいな」


「瑠璃。頭の中で水が湧き出るイメージを作ってごらん」

「うん。やってみる」

 瑠璃は、目を閉じ「水!」と叫ぶと手のひらから湧き出るように水が出てきた。透き通った青い水が次から次へと手のひらから出てきてあふれ出した。

「だいたい要領は分かったわ」

「雨!」

 と叫ぶと、曇ってもいないのにシトシトと雨が降ってきた。青葉が水で濡れ生き生きしている。

「面白いわね、このスキル。いろいろ試してみるわ」


・・・

  ・・・ いろいろと試した後、


「お父様、妹さんと口づけしたんですか?」

 と、ヨウビが訝し気な顔で聞いてくる。

「いや、突然されたんだ。まぁ小さかったからな。別にそんな感情はなかったと思うよ」

「まったく~ 確かにお父上も水のスキルが使えるようになっています。しかも火と闇のスキルまで」

「でも、水や火、風、土、光、闇のスキルは特殊で、精霊の力がないと十分な効果を発揮できません。父上は、自分の魔力を使って、この水や火のスキルを使うことになりますから、簡単な魔法しか使えません」


「今度、彼女た・ち・を紹介してくださいね」

「ハハ(苦笑)・・・分かった。ありがとう。また来るよ。今度は何が食べたい?」

「何でもいいですよ。でもせっかくなのでラーメン食べたいかな」

「うどん食べて、思い出しちゃいました」

「了解。即席ラーメンでよければ持ってくるよ」

 ヨウビに礼をし、稲荷大社で破魔矢を買って後にした。


 ここに来た時だけかと思ってたいたが、ヨウビとも念波で会話できることを先日気がついた。――ヨウビは遠慮深いからな。あまり話しかけてこなかった。

 たまにこちらから話しかけてみよう。

 その後、清水寺、銀閣寺、大原三千院など京都観光をして江戸に帰ってきた。



(2) 鍛冶師


 13歳になり、私は父に教わり、大槌を持たせられるまでになっていた。剣術のせいもあろう、結構身体も鍛えられている。

 ある日父から、「短刀を作ってみないか」といわれ、短刀作りをすることとなった。父が変わりに大槌を持つ。


 火の出し入れ、調節、水入れどれも完璧でなくてはいけない。感覚が研ぎ澄まされていく。何度も、何度も失敗を繰り返した。温度が少し違っただけで、刀がもろくなったり、刃こぼれを起こす。


 刀のしなり、波紋にもこだわる。魔力伝導性なんて考えるのは後だ。

 まずは、刀としての機能をしっかり持たせること。――それだけに拘った。

 休日まで使って父は私の鍛冶に付き合ってくれた。


 半年も過ぎた頃、これはいけるんじゃないかと思い、父に研磨する前の短刀を見せる。

「なんとか売れるレベルだが、お前はもっと良い刀を作れる」


 次の段階に進む。脇差を作ることになる。

 父に「魔力伝導性も考えろ」と言われた。

 父から魔力伝導性の持たせ方を教わる。


 簡単なところでは、魔物からとれた魔核を砕き、中心部の合金と混ぜる方法。

 魔物の種類や強さによって魔力伝導性が変わってくるため、偶然性は高くなり、使ってみないとその刀の性質が判断しにくい。

 血液を混ぜる方法は、その者(通常鍛冶師)の資質によるところが多く、品質としては一定だ。その他、希少金属を混ぜる方法があるが、大概高価になる。


 まずは、前に夏休みの洞窟で採れた魔物の魔核を利用してみる。カニグラタンの魔核だ。合金に混ぜ合わせ作って父に見せる。

「いい出来だが、伝導性としてはあまり良くない感じだ。刀の耐性は上がっているな。良業物の中クラスだ」

 次は、シャドウの魔核だ。あまり大きな魔核ではなかったので、短刀を作ってみる。


「いい感じだ。忍びの者に持たせるといい。短刀だが大業物クラスだぞ」

 父がすごく褒めてくれた。私も褒められて伸びるタイプなのでうれしい。


 今度は私の血液を混ぜてみた。利き腕ではない手の甲を切り、血を滴らせる。

 これで十分かなと思ったところで、合金に混ぜた。それを中心部に入れ、刀を仕上げる。


「これは、人を選ぶな。人によっては大業物にもなるし、ただの業物にしかならない。でもいい出来だぞ。おまえは、魔剣鍛冶の方が向いているかもしれん」と褒めてくれた。

 

 こうやって、2年が過ぎ、父から刀剣鍛冶師の師範を与えるといわれるまでになった。



(3) 薬の研究


 薬は前世の記憶がかなりあったので、寺子屋に行くようになってから、薬草の収集を始めている。収集しては、抽出、濃縮、調合を行っていた。


 この剣神世界の薬草のだいたいの成分が分かってきた。前世と比べると、自然豊かなためか、成分の濃度が濃い。しかも雑成分が少ないので作りやすい。

 そのまま葉を傷口に当てるなどして使ってもいいくらいだ。ただ、持ち運びには不便だし、腐れたり、成分が飛んでしまうので、抽出したあと保存方法を考えなければいけない。


 私は10年の歳月をかけて次の製造方法を編み出した。たぶん、この世界の禁忌事項には触れないはずである。

 こちらの薬は、試験管のようなものに液状で入っている場合が多い。飲む時は便利だが、嵩張るし、溢れたり、割れることもある。

 私は、前世の薬の形態にできないか考えた。液状はもちろんだが、粉状、粒状、グミ状にしてみた。


 作るのも持って運ぶのも、粉状が一番楽だが、どのくらいの量をのんでいいか測るのが難しいことと、飲みにくい。

 粒状は、いくら粒を飲めばどのくらい効果が出るのか分かるので便利である。ただ、粉状もだが水がないと飲みにくい。

 グミ状は、実際に食べてみると面白い触感で、水がなくても飲める。

 ただ作るのが少し面倒だ。


 何かグミの材料になるものはないか探していたら、スライムのべとべと成分を思いついた。スライムのべとべと物質(スライムゼリーと名付けた)は、少し熱を加えるとゲル状になり、さらに熱を加えるとグミになる。

 無味無臭で、特に毒となる物質も入っていない。しかも殺菌効果があることからとても保存性が高く重宝する。

 飲み薬は、できるだけグミ状で作ることにした。


 次に考えたのが、傷薬である。剣での戦いが多いこの世界は、怪我が多く傷が出来やすい。こちらで一般的に使われているのが液状のキズナオールである。

 キズナオールはそのまま傷口にかければいいので便利といえば便利だが、やはり傷はすぐに治るものではなく、治るまで毎回かけるのも不便だ。

 私は薬を、ゼリー状、湿布状、スプレー状にしてみた。


 さっきのスライムゼリーに、薬の成分を混ぜ布に均一に伸ばして乾燥させると湿布薬が出来上がる。湿布薬は傷に貼って、包帯で巻いておけばいいので、しょっちゅう薬をかけることもない。

 包帯にマークとか入れておけばちょっとしたファッションである。

 ゼリー状の薬は、薬筒や歯磨き粉を入れるチューブにそのまま入れて使う。

 ゼリー状のものは少し深い傷に塗り込んだりする。


 さらにゼリー状のものをさらに水を入れて希釈し、ポンプ式のスプレーボトルに入れれば完成だ。スプレーは軽い傷にかけるなどいろいろ用途はありそうだ。


 いずれ、修行に出る時までに準備しておこう。


お読みいただきありがとうございます!


できるだけ、毎朝7時に更新します。


【読者の皆様へのお願い】


少しでも面白いと思って頂けたら、ブックマークや評価をしてもらうとうれしいです!


評価はページ下部の【☆☆☆☆☆】をタップすると付けることができます。


これからも面白い物語を提供していきたいと思います。


どうぞ、よろしくお願い致します!

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