表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『 堕天使転生 』 ~~ Reincanated FallenAngel Save the world by Kissing ~~  作者: スピンクス・ノーバ
第Ⅰ期 Lip Magic Generations
22/275

12 タイ魔王


「キャ~~~~~」


 女子は悲鳴を上げ、逃げ出した。クロだけ変身し、黒豹の姿で戻ってくる。

 へ~ 大きさも変えられるんだ。と感心していた。


 当然、男子も丸裸である。鉄や綿の成分だけ溶かすのだろう、肌は溶けない。

 しかしこの液体攻撃は、物理攻撃と精神(裸にするという)攻撃を併せ持った強力な技だ。お陰でこちらの戦力は、その他男子3人と私、そして黒豹になったクロだけだ。しかも、その他男子は、刀が錆び付いて使い物にならない。


 私の刀は父に作ってもらった良業物で、簡単には錆びない。

 私は、刀に「魔断」(魔力を切る力)を刀に発動する。

 また、タイ魔王は口から液体を一直線に発射する。それを刀で切りつけると、その液体は弾かれるように両断され別れて蒸発した。


 クロがさらに「漆黒!」をタイ魔王にしかける。クロはそのまま、黒豹の姿でタイ魔王に噛み付いた。タイ魔王はもんどり打ち、痛がっている。

 そのまま畳み掛けるように、私は刀で切った。


 タイ魔王は敗れた。 


 タイ魔王が倒れたその場には、タイ魔王の魔核と「真っ赤な鯛」が落ちていた。

 魔核を袋に入れ、真っ赤な鯛を解体した。このタイ魔王も食べられるか分からなかったが、リュックに入れて温泉宿で調理してもらおう。


 今日はこれで帰ろうと、後ろを向くと、梅村先生や女子が岩陰に隠れて、「こっち来ないで!」とか言っている。

 こっちも○○丸出しで、刀の鞘で隠しているくらいだ。

 クロは「何今更ぁ~」って感じで平然としている。


 結局のところ、女子は今来た道を戻り、男子とクロは奥の道を進むことになった。

 梅村先生の話だと、ここが最終地点で、奥の道は入口に向かうそうだ。

 帰り道にも魔物 スライムが現れたが、サクサク倒し無事宿まで帰ることができた。



 今日は大漁だ。……漁には行ってないけどね。


 月夜も綺麗だし、今日は浜辺でキャンプを行うことになった。

 温泉宿のおかみさんにタイ魔王を見せたら、「珍しいもん採ってきたね~」といわれ、調理方法を教えてくれた。

 なんでも鍋にするのが一番簡単だとのことで、大きな鍋を借りて、浜辺で作ることになった。

 カニグラタンの足は、炭で焼く。いい匂いを漂わせていると、マーメイドが仲間を連れてやってきた。


 食べたそうな顔をしていたので

「この前はどうもありがとうございます。どうぞ一緒に食べませんか?」

 マーメイドに声をかけ誘ったら、すごく喜んでいる。

「あっタイ魔王、退治してくれたんですね。ありがとうございます」

 大魔王って、タイ魔王だったのか。――良かった、退治できて。


「私の仲間もいいですか?」

「もちろんです。どうぞ。」食材は食べきれないほど持ってきたので問題ない。

「そういえば、名前言ってませんでしたね。私はサリー、この二人は私の姉妹で、

 マリーとメリーです」

「サリーは特殊な能力があって、人魚なのに飛ぶことができるんですよ」

 マリーがお姉さん自慢をする。……空飛ぶ人魚ってすごいな。


 飛魚のように飛ぶんだろうか? 

「どうやって飛ぶんですか?」と聞いてみたところ実演してくれるらしい。

 サリーは変身して人のようになり、箒を呼び寄せ、魔女のように股がって飛んでみせた。

「オォー」っと歓声が上がる。まるで箒に乗った魔法使いのようだ。

サリーはさらに魔法陣を描き、夜空に花火を打ち上げる。

 拍手が舞い上がる。


「たまや~~」


 そんなショーを見ていると、料理が出来たらしい。みんなで頬張って食べる。

 カニ(グラタン)の足を食べるときはみな無口だ。

 タイ(魔王)の味噌じたての鍋も美味しい。妹やマーメイドも夢中で食べている。


 そして、締めは女将さんが作ってきてくれたタイ(魔王)釜飯だ。余った身をほぐして入れ、お頭を出しに使うのだそうだ。塩味で昆布が効いていてこれもすごくうまい。


 料理を満喫した後は、キャンプファイヤーだ。大きな薪を組んだあと、松明で火を点ける。しだいに大きくなり、炎は天にも登る勢いだ。

 皆で歌を歌ったり、火の回りを踊る。


 キャンプファイヤーは単なる遊びではない。古くから「親睦」の儀式として使われている。火を中心に歌や踊りを披露することで、火の精霊が集まってきて友好関係を築き、温めてくれる。

 火が燃え尽きるまで続けられる。火が燃え尽きたら、火の精霊に感謝し、後片付けを行い、浜辺をきれいにする。

 それで、終了となる。


――★☪★――


 マーメイドたちとも手を振ってお別れし、予め作っておいたテントに入って就寝だ。お風呂に入ってきたい人は、温泉宿に行って浴びてくる。

 もちろん、男女別別だが、簡単に寝るわけがない。

 女子はおしゃべり、男子はかるたや西洋のトランプをして遊んでいる。


 妹がやってきて、一緒に寝たいという。ほかの男子に聞いたら、「いいんじゃない」と即答された。

 期待していたわけじゃないが、女子が妹につられて乱入してきた。

 みんな浴衣姿なので、なんか艶かしい。……胸はないんだけどね。

 でも、太ももの間から見てはいけないものが、チラチラ見えてしまう。


 妹が用をたしたいらしく、手を引っ張って外に連れていく。

「ちょっと、宿のトイレ行ってくる。」と伝え、私と妹は手をつないで、外に出た。

「私もトイレ~」と言って、美夜が一緒にやってくる。気が付くとクロも隣にいた。妹と手を繋いでいるが、2人に挟まれた格好だ。


 浴衣の襟の間につい目がいってしまう。

「何見てるのぉ~」と美夜がつっこむ。お酒も飲んでいないのに顔が赤い。

「ショウくんのスキルって何種類あるの? これまで見た感じ、2種類はあるわよね?」

 美夜が私の目を見ながら聞いてきた。

「う~ん。もしかしたら4種類くらいあるかもしれない」

 ”ブゥーー” 美夜が飲んでいた烏龍茶を吹き出す。


「嘘でしょ~。普通2種類あれば、十分よ。4種類って聞いたことがないわ」

「まぁショウなら、できるかもね~。ショウは私のだからあげないにゃん」

 いつからクロのものになった? 昨日のキスからか?


「実は、ショウには小さい時から目をつけていたんだ。いずれ私のものにする」

「ダメにゃん。ショウは私の「ここ」と、ショウの「ここ」が触れ合った仲にゃん」

「それは人工呼吸でか。そんなの事故ではないか」

「ちがうにゃん。それ以外にも触れ合ったにゃん」

「えー 本当かショウ?」

「うん。……まぁね」


 美夜は少し考えた後、

「うーん。ちょっと顔を借りるぞ」と美夜は両手で私の顔を押さえ、キスしてきた。

 龍人族って大胆だ。また、頭の中で紅蓮色の炎が燃え上がる。

「これで、私のものだ」と美夜は勝ち誇ったように言う。

「うーん。油断したにゃん。ま、独占するつもりないし、2人の物ってことでいいかにゃん?」

「相分かった」

 勝手に話が進んでいるような気がする。――俺の気持ちはいいのか?

 まぁ2人がそれでいいのなら、いいのだが……


「だめ~~~」

 それを間近で見ていた妹が制止する。まぁそりゃそうだよね。

「お兄ちゃんは私だけのもんだもん!」


 2人は反論せず、あさっての方向を見ていた。


 キャンプファイヤーの火の精霊は親睦を深めてくれたようだ。

 後で分かったことだが、人族以外の獣族には発情期というものがあるそうだ。

 そのような季節は特に大胆になるようで、若い獣族は、変身できるスキルを得られることもあり、好きな相手を見かけると所かまわず口づけしてくるらしい。


 ただ、女性から求められれば男性は大概断らないが、男性から求められれば、好きな相手であればかまわなくとも、好きでもない場合は半殺しに合うらしいので、注意が必要だ。

 なお、変身スキルはもともと遺伝子の中に組み込まれているもので、通常のスキルとは異なる。


 ――ということは、美夜も龍に変身できるってことか?


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング
↑ これをピコッと押すと私のレベルが少し上がります。
★★★★★ 欲しいな ((* •ω•)。´
ブックマークよろしくお願いします(*ᴗˬᴗ)⁾⁾ペコ
”堕天使転生 
美夜のイメージ図

小説家になろう ~~ブックマーク、PVが増えるかもしれない裏技~~

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ