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『 堕天使転生 』 ~~ Reincanated FallenAngel Save the world by Kissing ~~  作者: スピンクス・ノーバ
第Ⅰ期 Lip Magic Generations
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7 妹


(1)子供


 先生に実家で子供が生まれることを話し、家に戻ることになった。この世界では、子供はとても重要で親はもちろんのこと子供も出産に立ち会うことになっている。


 家に帰ると、母が産気づいていた。……妹かな? 弟かな?


 この世界には、子供制度がある。

 この世界に人間などの種族は、障害がなければ1人につき1人だけ適齢期(種族によって違うが人族の場合、15~45歳)の間に子供を設けなければいけない。つまり夫婦の場合は2人だけ子供を作ることになっている。


 ――あっ、子供が生まれたようだ。珠のようなかわいい、妹の誕生である。


「お父さん、お母さん、お兄さん、おはよう!」

 生まれてすぐのまともな挨拶だ。……転生者のようだ。


「以前の名前はなんだったんだ?」 父が生まれてすぐの娘に聞く。

「はい、ルリです。」 父は少し考え告げた。

「よし、じゃお前を 『立花 瑠璃』 と名付ける」

 父は筆を持ち、漢字で書いて見せた。


 瑠璃はこの世界の同じ日本の転生者らしい。ほとんどの記憶が残っている。

 まだスキルは発現していない。



(2) 昇段試験

 妹も無事産まれたため、私は修行のため合宿に戻った。

 地縛霊とも仲良くなった頃、夏休みも終わり寺子屋2年目が始まる。


 学問の授業はそのまま続けるが、剣術の方は1年に1回、9月1日に昇段試験がある。中級レベルの相手に勝つか引き分けると昇段する。

 中級レベルの昇段試験は、スキルがあれば殺傷力がない場合、この試合に限り使用することが許されている。


 ただし、上位のクラスのものはハンデとしてスキルは使用できない。

 例えば、初級対中級では初級はスキルを使えるが、中級は使えない。(上級レベルへの昇段試験(中級対上級)では、殺傷力があっても中級者は使用が認められている。上級者はスキルは使用できない)


 私の対戦相手は、碧衣だ。

 碧衣は初級レベルの合宿には参加しておらず、私のスキルについては見たことがないはずだ。私は何度か熊に対して、このスキルを使って練習をしたが、殺すことも傷つけることもできなかったので、試合で使っても大丈夫だろう。

 危なく熊に食われそうになったが、逃げるのだけは早くなった。


 ――目くらまし程度にしかならないだろうな……


 お互いに一礼し、試合開始だ。

 碧衣も私と同じく、木の長刀を使用する。互いに何度か刀の先を合わせ、目線をスッと逸らしたあと、木刀を叩き込んでくる。


 なんとか、刀を滑らせ攻撃をかわす。私も踏み込んで、切りつけるがまったく当たらない。


 私は、スキルを使うことにした。

 ――浄化のスキル――まだ反射のスキルは隠しておきたかった。

 ――浄化のイメージ、刀に口づけ……紫紺の炎が刀身に燃え上がる。


 碧衣は少し驚いた様子を見せたが、さらに神経を集中してくる。

 刀身に気持ちを込め、紫紺の炎をさらに大きくする。そのまま上段に構え、踏み込んで刀で切りつけた。


 碧衣は陽炎のようにスッと横にずれ、私の振り落とした腕に刀を叩き込んだ。

 私は刀を落とし、決着した。


 一礼して、試合終了である。

 私はまた一年初級レベルで修行することになる。


 他にも試合は行われたが、結果は日葵がクロと引き分けで昇格し、他は去年と同じであった。

 初級は私の他、蓮月、紅々李

 中級はクロ、碧衣、日葵

 上級の美夜は剣聖との昇段試合を行っていないので、そのまま中級レベルの先生をする。



(3) 妹の七五三


 学習内容は違うが、同じような1年が過ぎ、2年が過ぎ・・・私は8歳になった。妹も3歳である。妹が3歳になった年の11月、京都の稲荷大社に行くことになった。

 妹は初めて蒸気新幹線に乗るので、とても興奮している。

 私が5歳になった時以来だから、3年ぶりだ。


「富士山って、いつ見ても本当にきれいだわ」

 妹が富士山を間近で見るのは初めてだ。前世の記憶があるのだろう。


 稲荷大社に着き、娘(狐)の好きなお稲荷さんを持ってお参りする。

妖尾ヨウビ、こんちは」

「お父さん、お久しぶりです。お元気でしたか?」

「うん。このとおり元気だ。今日はお前の好きなお稲荷さんを持ってきたぞ」

「やった! ありがとう! すぐ食べたいです」

 白狐のヨウビはとても喜んでいる。


 お稲荷をお供えすると、スッと消える。ヨウビが食べ終えたあと、話しかけてきた。

「ごちそうさまです。とても美味しかったです。……お父さん、スキルが顕現したんですね」

「うん。浄化のスキルらしいんだ。」

「浄化? 少し違いますよ。……よく見てみるので、そのままじっとしててくださいね」

 動かず、じっとしている。

 周りから何してるんだろうみたいな感じで見られてる。


「その紫紺の炎は、浄化も含みますが魔力や霊力を切る力です」

「『魔断』といったほうがいいかもしれません」

「霊力を切ることで浄化することもできるようですね」


「それからもう一つ特別な力があります」――たぶん、反射の力のことだろう。

「想いの強いあるいは興奮した相手から口づけされると、その方のスキルを真似できるようになります。たぶんこの力は、お父さんが九尾の狐だったことと関係しているようです」 


 ――えっ! 相手の力を真似できるって、すごいんじゃね!?

 梅村先生にキスされて「反射」の力を真似できるようになったのもそのためかな?

「なんか、すごい力だな。全然わからなかった。ありがとうヨウビ」

「お父さんの力は、その強大なまなもそうですが、そのスキルは使い方によってとても危険なものになります。気をつけて使われてくださいね」


「それから、女性には気をつけてください。あまり多すぎると大変なことになりますよ」

 そんなにモテてないと思うけど、これから先のことだからな。気をつけるとしよう。


「そっか、分かったヨウビ。それから今日は妹を連れてきたんだ。少し見てやってくれないか」

「分かりました! 妹さんを呼んでください。」

「瑠璃!」と呼んで、隣に並ばせる。

 礼にに習って参拝し、暫くして……

「妹さんはまだスキルを顕現できてませんが、水とすごく相性がいいようです。水に関係するスキルが目覚めたらまたここに連れてきてください。もう少し詳しく調べられると思います」


「ありがとう。また美味しいもの持って、また来るよ」

「できればもう少し多く会いたいです。1年に1回くらいはいらしてくださいね」

「うん。そうするよ。じゃまたな」

 そう言って、稲荷大社を後にした。


 父、母、妹と一緒に京都見物をして、お土産の「黒あん三角」を買って江戸に帰ってきた。


お読みいただきありがとうございます!


できるだけ、毎朝7時に更新します。


【読者の皆様へのお願い】


少しでも面白いと思って頂けたら、ブックマークや評価をしてもらうとうれしいです!


評価はページ下部の【☆☆☆☆☆】をタップすると付けることができます。


これからも面白い物語を提供していきたいと思います。


どうぞ、よろしくお願い致します!

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