2 札幌②
「ウッ!」
喉奥から低く声が漏れ、意識が遠のいていく。
完全に意識が飛んだ。
すると、頭の中に創造神の魔神が出てきた。
「また面白い遊びをしておるのう」
「面白くなんかないですよ。あの姿見てください。グルグル巻ですよ」
「ヴィーナスも同じようなことしておったぞ。なんか鞭みたいなのを持ってたな。美女はああいうのが好きなのかもな」
「さて……魔核マスターのことだが。この北海道は広い。幹部クラスが各地におる。雑魚は放っておいてもいいが、幹部クラスを倒しておかないと、ボスを倒しても次の幹部がボスになってしまう。
まずは、各地にいる幹部を倒し、最後に大雪山にいるボスを倒すといいだろう」
「分かりました。分からないことがあったら、また教えてください。
――でも、ひとつ困ったことがあります」
「なんだ?」
「魔物を倒した時の荷物が多くなりすぎることが予想されます。
我々のバッグでは詰めきれないでしょう。
何かいい方法はありませんか?」
「ハクビに札幌支店までの移動魔法陣を授けよう。
距離も短いし、お前たちの魔力でも荷物を飛ばすことが出来る。
お前たち自身も飛ぶことができるぞ」
「札幌支店にはなんと?」
「ハクビに話させるが良い。
神使であることは、支部長や支店長であれば分かるはずだ」
「分かりました」
「よろしく頼む」
気がついたが、目は閉じたままにしている。
また紅々李の番になっている。
このまま起きてもいいが、また肘鉄を食らうかも知れないし、しばらく美夜の順番まで待つ。
美夜と5分くらいキスした後パッと目を開けた。
「やった! 今日は私の勝ちだ」
美夜が喜んでいる。
なんとあれから3時間もたっている。
創造神との会話はあっという間の気がしてたけど、時間の流れが違うのだろうか?
3回り目で私が目を開けたようだ。
蓮月が縄を解いてくれる。
みんなかなりお疲れのようで、そのままこの部屋で寝てしまった。
キスを交代する時に着替えてきたのだろう。
みんなパジャマや浴衣、クロはネグリジェだ。
皆がまとまって私のベッドに入ってくる。
瑠璃はお酒も飲んでいないし、正気なのでサッと定位置の私の右横を確保していた。
「今日は私が勝ったから隣に寝る」
美夜が自慢気に隣に入ってくる。
あとは3人分のベッドをひとまとめに移動し、適当に雑魚寝だ。
たまにはこうやって寝るのもいいかもしれない。
酔っていたこともあり、そのまま朝まで寝てしまった。
☆彡☆彡☆彡
翌朝、ハクビと一緒にギルド支店に説明に向かう。
窓口で支店長を呼んでもらい、ハクビが人の姿から白狐に戻ると、支店長が驚いたように膝まづいた。
「神使様、何か御用でしょうか」と支店長が畏まってハクビに挨拶する。
ハクビが
「私はこれからこの者たちと一緒に、魔核マスターや魔物を倒してくる。
その際出た魔核やドロップアイテムをこの支店に魔法陣で移動させたい。
どこか場所を貸してくれないか」
「分かりました。この時計台の3階の空き部屋をご利用ください」
「それから荷物が届いたら、毎日1度は鑑定をして、この者たちにポイントとお金を付与して欲しい。出来るか?」
「お安い御用です。こちらこそ収益になりますので助かります」
「よろしく頼む」
とハクビが言ってギルド支部を出てきた。
これで、荷物の心配はなくなった。
さあ、まずはどこに行こうか。




