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第2章 北海道
★主な登場人物 (年齢は魔神歴 5030年9月1日基準)
主人公
ショウ(立花 翔):2月13日生、人族
主なスキル 「Lip Magic」 「魔断」
特徴:典型的な日本人、黒髪、作者の妄想により普通の顔立ちだがなぜかモテる。
剣の腕前:上級クラス
瑠璃(立花 瑠璃):ショウの妹、8月28日生、人族
スキル:水の精霊「ウンディーネ」、「吸収」
特徴:瑠璃色がかった黒髪の美女、頭脳明晰、快活、身体は子供でも頭は大人。
剣の腕前:上級クラス
美夜:1月11日生、龍族
スキル:火の精霊「サラマンダー」、「身体強化」
特徴:紅色の長い髪で、白く眩い肌をしている美女
常に水晶の数珠を腕にしている。
剣の腕前:剣聖クラス
クロ(服部 九鷺):6月6日生 猫族
スキル:闇の精霊「プルートー」幻術魔術、超視覚(暗視、遠視)、鑑定
特徴:肌は褐色で、黒のソパージュヘア。妖艶な雰囲気の美女
剣の腕前:剣聖クラス
紅々李:10月10日生 人族
スキル:光の精霊「アスカ」 治癒魔術 防御魔術
特徴:濡鴉色の髪にサファイアブルーの目をした美形で婉然な美女
剣の腕前:上級クラス
碧衣:3月3日生 狐族
スキル:風の精霊「シルフ」、「未来視(予知夢)」
特徴:碧い髪で、金色の大きな目の白い肌をした狐族。聡明で堅実な美女
剣の腕前:剣聖クラス
蓮月:9月13日生 兎族
スキル:月の精霊「アルテミス」(植物操作魔術)、「月光の矢」、聴覚がすごくいい
特徴:ピンクの髪で色がとても白い兎族。頭の上にある長い耳がかわいい美女
眼がルビー色でキラキラしている
剣の腕前:上級クラス
日葵:7月7日生 犬族。
スキル 雷の精霊「ヴォルト」、嗅覚がすごくいい
特徴:銀色の髪で、ブロンドの眼の快活なおしゃべりの美女
剣の腕前:上級クラス
ハクビ(白尾):ショウの前前世の次女、白い女狐
スキル:トレース、透明化、読心術、人に化ける
特徴:3つの尾をもつ白い狐。度胸があり、妖力が高い。
剣の腕前:不明
雪ちゃん:雪の精霊
スキル:氷点下の温度を操る
特徴:長い黒髪に透き通るような白い肌の雪の女王をやっていたこともある美女。
日本支部のある富士山の麓から北海道まで行くことになった。
昨日も曇天だったが、今日も厚い曇が空を満たしている。太陽は全く見えない。
ハクビが魔神(創造神)から聞いた話では、数十年前に富士山が噴火して、その時の噴煙が日本をすっかり覆ったらしい。
富士山が噴火する前までは魔物と人間が対峙し、なんとか均衡を保っていたようだ。しかし富士山の噴火による噴煙で魔物の活動が活発化し、日本が危うい状態になっているとのこと。
富士山の噴火で日本中の火山活動が活性化しているのも原因だが、噴火自体を魔核マスターが起こしているとの話もある。
噴火自体は自然活動の一環だからやむを得ないとしても、マスターが噴火を引き起こしているとなれば話は違う。
自然災害ではなく人災だ。
なんとしても、魔核マスターを倒さねばならない。
ハクビをひょっこり瓢箪に入れ、天使(悪魔)の羽でギルド日本支部の札幌支店まで飛んでいくことにする。
まず、翼を広げ羽ばたき、300m上空まで飛び上がる。
碧衣の「天っ風!」で追い風を作り、時速200kmくらいまで速度を上げる。
直線距離で900kmくらいなので、休憩を入れ、約5時間で到着するだろう。
途中、空から東京、仙台などを見下ろしてきたが、人神世界や剣神世界のようにあまり家やビルもなく、閑散としている。
所々、大きな城壁で囲った塀の中に人間が住んでいる街が散見された。
そこには溢れんばかりの人がいたが、皆痩せ細っている。
城壁の中には畑や田もあるようだが、あれではすぐに食料はなくなるだろう。
たまに壁の外で魔物と戦っている冒険者(だと思う者)がいた。
札幌上空まで来た。
ここも大きな城壁で囲まれた街になっている。
この街にも溢れんばかりの人がいた。
いきなり、街の中に降りていくと魔物と勘違いされる恐れもあるので、街の近くに適当な丘を見つけ降り立つ。
さっそく、魔物5匹が出てきた。
くまの魔物だ。何ていうんだろう?
クロたちに適当に相手をしてもらいながら、まず、ハクビを呼び出す。
「着いたよ。出ておいでハクビ」というとひょっこり瓢箪からハクビが出てくる。
「あ、これは「ひぐまん」ですね。
割とかわいいのですが、結構凶暴なので気をつけてください。
火を吹きます。
それから胸にある三日月型の模様ですが、模様ではありません。
危なくなると、それを取ってブーメランのように投げてきます」
ハクビは魔神から魔物や魔核マスターの情報をインプットされているので、どのような魔物なのか教えてくれる。
ハクビが
「できるだけ刀で倒してください」というので、
「ひぐまん」を刀で倒していく。
ブぉ~~っと火を吹いてきても、美夜と瑠璃が消火してしまう。
美夜は火を点けることも、消すこともできる。
もうみんな手馴れたものだ。
最後にブーメランを投げてきた。木に当たるとスパッと切れて、またひぐまんに戻っていく。
ブーメランは蓮月が蛇腹刀で絡めとり、ひぐまんを刀で切ると霧散しなかった。
早速、解体にかかる。
ひぐまんは捨てるところはないそうだ。
*残酷なシーンが4行ほど続きます。
(見たくない方は4行飛ばしてください。)
最初に、ひぐまんの魔核を5匹分取り出す。
ひぐまんは魔核を取り出すと、普通の羆になった。
次に毛皮を剥ぐ。
正中線から刀を入れ、内臓を取り出す。
この中の「熊の胆」はもっとも高く売れる部分だそうだ。
あとは簡単に食べられる大きさに刀でスパスパ切っていく。
熊の手や足も高く売れるらしい。
落ちていた白樺の皮を美夜に火をつけてもらい、我々が食べる分だけを焼いていく。
熊肉のステーキだ。
しばらく肉料理を食べていなかったこともあり、皆ヨダレを垂らしている。
採りたてということもあるだろうが、けっこう美味しい。
冬眠後だったのだろう、脂身も少なく少し硬いが、香りがいい。
たらふく食べ、満足したところで、札幌の街まで歩いていく。
約1時間後、札幌の城壁に着いた。
城壁の周りは堀になっている。
その堀に橋が掛かっており、その橋を通って行くと、門兵がいた。




