12 魔神②
「お前が女神達をまとめている頃は、安定しておったんじゃがな。
儂が怒って、お前を龍神世界に追放してから荒れ始めおった。
今では魔核を持ったマスターやら魔物が闊歩しておるわ」
「今の私では力不足です。昔のようにはいきません」
またゴニョゴニョと
「ショウだけだと厳しいよね」
「うちが人肌脱ぐにゃん」
「どこで脱ぐの?」
「どこでも脱ぐにゃん」
って脱線してるぞお前たち。
「お前には、 Lip Magic Generations がおるではないか。
お前たちが協力して闘えば、たぶん勝てる相手だろう。
儂はただ傍観するしかない……
干渉できるのは、こうやって天使や神使を使って話をするくらいじゃ。
もし、日本を救ってくれたなら、儂ができる範囲でじゃが、お主達の望みを1つ叶えよう」
「少し、時間をください。皆と相談します」
「望み叶える。ってさ」
「どうする~」
「たぶん、勝てるとか、曖昧だね」
「創造神に貸しを作っておくのもいいかな」
「そうだにゃ。この世界の法則変えるにゃ」
「「R15とR18の壁」壊してもらうか?」
「それは創造神様でもできない範囲だと思うぞ」
「でも、別世界とはいえ、うちらの生まれ故郷だよ」
「日本を救うとかかっこいいにゃ」
「分かった。OKということでいいか」
「いいよ~」
「OKさー」
「なんとかなるよ」
「がんばってみます」
――◆□◆――
「分かりました。我々にやれるだけのことはしてみます。
この日本に蔓っている主な魔核マスターや魔物と勢力範囲を教えてもらえますか」
「分かった。ハクビに聞くがよい。ハクビの頭に転送した」
「話は変わりますが、ヴィーナスはどうなったんですか?」
「お前と一線を越えてからの話じゃな。5000年前は「R15とかR18」とかなかったからのう。 「一線を越える」とか変な表現じゃ。
普通「一線」というのは「けじめ」のことをいうもんじゃ。
「けじめ」を越えるとか意味がわからん。
そんなことはどうでもよいの。
ヴィーナスはあの後、儂が堕天使にして下界に落とした。
それでもやはりヴィーナスの力はすごいのう。
たちまち男神を虜にしての。
2000年後には女神に復活しおったわ。会ってみたいか?」
「いえいえ。遠慮しておきます。また飛ばされたくありません」
「ハハハ。いろいろあってすぐには会えないがな。では、よろしく頼むぞ」
ハクビがハッと我に帰る。
「まったく、魔神様はいつも突然乗り移るんだから。神使使いが荒くて困ります」
「お父様、申し訳ありません。今の日本はとても荒れています。
私の力だけでは日本を清浄化するのは難しいでしょう。
Lip Magic Generations の力を貸してくださいませんか」
「皆と話し合って、そう決めたから安心しな、ハクビ。さて、どこから始める?」
「先ほど、魔神様から魔物の勢力範囲をインプットされました。
まずは北のほうから始めたほうが良さそうです。
日本はこれから暑くなっていきます。
北には真冬に強くなる魔物がいるようなので、真冬に突入する前に倒しておくべきです」
「分かった。それでは北海道に飛ぶことにしよう」
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ショウのスキル: 精霊なし
魔断: 魔物などが魔力や霊力で発生させたものを切る又は消失させることができる。
反射: 魔物などが魔力や霊力で発生させたものを相手にそのまま返すことができる。
身体強化: 自身の身体を強化する。鎧を着ているのと同じ効果。
鑑別 : 成分を調べることができる。
Lip majic : キスをすると相手の能力を真似できる
(相手の制限有り。また、全て真似できるわけではない)。
また、特定の相手の皮膚にキスすることで、自分の能力を相手に一時的に付与できる。
ついでに、ハクビは以下の3つだ。
「狐火」:神の力を借りた神聖な青い炎
「透明化」:透明になることができる。
「魔断」:ショウと同じ
実は「狐火」と「透明化」は神使としての固有スキル
ハクビはトレースしてもう2つのスキルを真似できる。




