11 移動魔法陣⑨ (日葵編)
★瑠璃視点
「お兄ちゃん! 会いたかったよう」
「オレもだ。瑠璃。元気だったか」
「うん。それよりお兄ちゃん、私がいないとどうなるか分かったでしょ」
「そうだな。まあ大変だったかな」
「フフ。実は私の妹のハクビに極秘命令を出してたのよ。知らなかったでしょ」
「エッ そうなのハクビ?」
「はい。父上」
「お兄ちゃんは、ハクビの3つ目の能力知らないでしょ」
「うん。3つ目なんてあったのか?」
「ハクビはね、透明になれるのよ。秘密裡にお兄ちゃんを見張ってもらってたの」
「ハクビ。お兄ちゃん、私がいない隙に何か悪いことしなかった?」
「ええ。父上からは何もしてませんでしたよ。でも、女性方が……とても積極的で」
「フフフ。そこまでは想定済みよ。一線は超えたの?」
「残念ながら」
「な~んだ。つまんない。お兄ちゃん鈍いところあるからなぁ」
――雷雷雷――
★ショウ視点
「お兄ちゃんは、ハクビの3つ目の能力知らないでしょ」
「うん。3つ目なんてあったのか?」
3つ尾があるからな。
3番目の能力もあるかもしれないとは思ってたけど
「ハクビはね、透明になれるのよ。秘密裡にお兄ちゃんを見張ってもらってたの」
――ほう、すごいな。 いろいろ使えそう。
まあ神使だから、姿見えるとまずい時もあるからな。
「ハクビ。お兄ちゃん、私がいない隙に何か悪いことしなかった?」
――ウッ、黙ってようと思ったのに。
「ええ。父上からは何もしてませんでしたよ。でも、女性方が……とても積極的で」
――最後の2日間がとても大変だった。
「フフフ。そこまでは想定済みよ。一線は超えたの?」
……ごめんなさい。でも身に覚えが……
「残念ながら」 ……えっ そうなの?
「な~んだ。つまんない。お兄ちゃん鈍いところあるからなぁ」
「ほんとに一線超えてないのか?」
「恥ずかしくて、見ていられませんでしたが、一線は超えてないと思います」
――良かった~とりあえず安心だ。 世界の安寧は保たれた。
「今日は、日葵からいろいろ聞きたい。後で部屋に来てくれ」
「OK。あとで行くね」
――雷雷雷――
★日葵視点
瑠璃ちゃんとかみんな遠慮して、ショウの部屋に私ひとりで行ってこいって
お前にもチャンスやるとか、別にいいんだけどなぁ、あんなの流れだから
ん~でも、これまでの皆の話を総合すると、ショウは私のスキル知りたいみたいだね。
さっさと話して、終わらしちゃおう。
そしたらご褒美にフフフ
「ショウ来たよ。開けるよ」
「どうぞ」
★ショウ視点
「ショウ来たよ。開けるよ」
「どうぞ」
「ねぇねぇこっちの日本ってどうなってるか知ってる?」
そういえば、まだギルド支部から出てないな。
明日、というか今は午前3時だから今日の朝か。
ん~時差ボケというか時間間隔が狂うな。
「どうなってるの?」
「んとね~ 剣神世界とはまったく違うよ。ドロドロした感じかなぁ~」
朝になったら出てみよう。まずは日葵のスキルだ。
「へ~。朝になったら散歩にでも行ってみるよ」
「ん~あまり一人では歩かないほうがいいと思う」
「分かった。じゃ一緒に行ってくれる?」
「いいよ。それでね。たぶんハクビちゃんを京都に連れて行くのも難しいかも」
――話が進まないな。
「そんなに大変なんだ。ハクビを京都に連れて行く前に、皆のスキルを確認しておきたいんだけど、日葵のスキル教えてくれる?」
「いいよ。皆から聞いてたからなんとなく分かる。教えるとご褒美くれるって言ってたけど、私もほしいなぁ」
――ご褒美ってキスのことかな? グルグル巻は御免被りたいけど、普通のキスなら
口に指をあて
「これで、いいの?」
「うん。OKだよ」……尻尾を振ってるからいいんだろう。
スキルとイメージを一通り教えてもらい、キスをした。 ”Chuu”
――なんて平和なキスだろう。
良かった。その後何事もなく朝を迎えた。
・・・あぁとても清々しい。
――雷雷雷――
清々しい朝を迎えたが、外に出て驚いた。
日本支部は富士山麓にあるが、剣神世界のように遊園地とか保養施設はなく、曇天で鬱蒼とした森林に囲まれている。
まだはっきりと思い出せないが、オレの記憶、堕天使だった頃の記憶とも違うような気がする。
天気が悪いせいだろうか?
日葵も一緒に来ていたので、少し離れた場所へ徒歩で移動し実演してもらった。
雨が振りそうな雨雲もあり、雷などの実演はスムーズだった。
あまり長居したい感じじゃなかったので、2時間ぐらいで早々にギルド支部に戻ってきた。朝食を食べ、少し仮眠する。
そして、皆のスキル一覧をまとめあげた。
後は皆に報告し確認しよう。
翌日、午前3時、蓮月がやってきた。これで全員揃った。
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*調べたスキルの解説です。
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日葵:雷の精霊「ヴォルト」
稲妻 ⇒ 雷⇒ 雷豪 : 雷を発生させる。
(右に行くほど強くなる)
雷球 : 敵の頭上に雷が四方八方に落ちる球を作る。
雷おこし : 敵の頭上に雷球をたくさん作る。
逆鱗 : 日葵が雷で覆われる。 触ると感電死する。
怒髪天 : 雷を平面上に敵の頭上から落とす。
それを受けた敵の頭はチリチリのパンチパーマになり、燃え尽きる。
雷鳥 : 神聖な雷の鳥を具現化し、魔物や悪魔を感電させる。
雷神: 日葵最大の奥義。
雷神を具現化し、雷雲を呼び寄せ大量の雷を自由自在に降らせる。
その他:電気に関係する事象を制御できる。(電気を節約するなど。)
*魔力の強さ(右に行くほど強い魔力を必要とする。)
稲妻→雷 →雷球→雷おこし→逆鱗→怒髪天→雷鳥→雷神
*精霊の力を借りているため、雷おこしまではほとんど魔力を必要としない。




