10 魔女集会②
潜り込めなくなった魔核魔女は、上半身だけ土の上に出してじたばたしている。
それをあっさり、クロと私が草刈のように狩っていく。魔核魔女は金切り声を上げ、魔核だけを残して黒い霧となって消えていく。赤い血しぶきは出ないので気持ちは楽だ。
サクッと片付け、ドロップアイテムの安物の杖は無視し、魔核だけを拾い魔女集会の場所へ急ぐ。
――地根地――
今度はフォーメーションMの形になる。
Wの反対だからあまり変わらないがこんな感じだ。
ハクビ ショウ
日葵 瑠璃 クロ 美夜
碧衣 紅々李 蓮月
私とハクビが前面に出る。私とハクビが魔断を使って、最初に飛んでくるであろう魔法陣の解除を行うためだ。
しばらく獣道を進み、魔女集会を行っている場所であろう位置には来たのだが、ただのジャングル地帯だ。見た目には、熱帯植物だらけで入り口らしきものはなにもない。少し手探りで草を掻き分け探していると……
蓮月が思いついたように、
「ねぇねぇ、変な魔女がいるところ知らない?」 と、周りの樹木や草花に聞くと、枝先でココと教えてくれた。……すっごい便利な能力だ!
その部分をハクビが
ダダダダダダッ・・・・
と魔断を帯びた魔法機関銃で撃つと、
カモフラージュされたジャングルの風景が消え、
洞窟の入口が現れた。
――なるほど! こういう使い方もいいな。
機関銃の音を聞きつけたのか、
その入口から、虫がわくように黒い服ととんがり頭の頭巾を被った魔核魔女とシャドウが出てくる。
シャドウが前衛で攻撃を仕掛けている間に、魔核魔女が詠唱を唱えるようだ。
瑠璃が、「ゲリラ豪雨!」でずぶ濡れにし、
日葵が魔法機関銃で雷弾を放つと、
バリバリバリッ……
と、魔核魔女に当たった弾が放電し電撃が伝わる。シャドウと魔核魔女は蒸発するように消えていった。
魔核になるものがほとんどで、一部痺れて動けなくなっているものもいる。
それらを無視し、洞穴の中へ突入だ!
洞穴から少し中に入ると、かなり広めの半径が約100mくらいの半球形の空間に出た。
その周りには所々燭台が置いてあり、洞窟の中を薄暗く照らしている。
中央に少し小高い岩盤の円形の舞台があり、それを取り囲むように魔核魔女がブツブツと何かを詠唱している。
中央の舞台に目を凝らしてみると、5人の猿轡をされた少女が縛られて五芒星の形に磔にされていた。
少女たちはきっと悪魔の生贄だろう。
魔核魔女が「お前らは、狐を攫っていった連中か!」――とクロが通訳する。
「攫ってきたのはお前らだろ!」――とクロが相手に通訳する。
魔女の幹部が「あの狐がいれば、もっと邪悪な悪魔を呼び出せたものを」――とクロが教えてくれる。
クロが通訳が面倒になり
「いいからやってしまうにゃ!」という。
――確かに、そうだ。
「やるぞ!」 と皆に掛け声をかける。
魔核魔女は、たぶん300人くらいその場所にいただろう。
入りきれなかった魔女は違う洞窟にいるようだ。
我々は、洞窟の入口を背に戦うことになった。
まず一斉に機関銃をぶっ放す。
全員がそれぞれ魔弾やマシンガンを撃つ。
防御魔法陣を使っている魔女もいるが、普通のマシンガンの弾は通過していく。
次々、魔核魔女が倒れて、魔核に変わっていった。
魔核魔女が奥に行き、それと入れ変わるように、シャドウとゴブリンが出てきた。
ゴブリン達を壁にするようにして魔女たちが独特の言葉で詠唱を始めた。
「£§§ᏖᏔᏪᏧ £§§ᏖᏔᏪᏧ £§§ᏖᏔᏪᏧ」




