書きたいものを書くのです!!
去年からずっと寝かせてある新連載小説があります。
現代日本が舞台のローファンタジーなんですが、主人公は高校生という王道テンプレど真ん中。
実は、寝かせている間に少々葛藤がありました。
私の描く主人公は、あくまで私の理想であって欲しい。
でも、求められているのは、欠点もあって、間違ったり、悩んだり、成長したりする主人公なのかもしれない。
たしかにキャラに深みやリアリティが出るとは思います。
一度試してみても良いかな……。
一瞬そう思って、すぐに却下しました。
だって私は、そういう物語ばかりで、それが嫌だから書き始めたことを自覚しているからです。
知ってますか? 幻想って、ファンタジーって、人の心を救うためにあるんですよ。
だからファンタジーを書くのなら、せめて自分の心くらい、救えなくては意味が無い。
私にとって主人公とは、完璧で間違えなくて、ピンチになる前に察知して事前に対処できて……。
出来るだけ皆を幸せに、笑顔に出来る存在で居て欲しいから。
等身大の主人公なんて要らない。
苦悩や葛藤? そんなの死ぬほどリアルで、現在進行形で経験している。
少なくとも、私なんかが書かなくたっていつも誰かが書いている。
夢見がちだとか、お花畑で構わない。
だって創作の世界にリアル持ちこんでどうするの?
理想の主人公だから当然モテる。
誰か一人を選ぶのは好きじゃない。そんな結末飽きるほどみてきた。
みんな幸せになるのなら、やっぱりハーレムしかないじゃない。
現実はそんなに甘くない? 知ってますよそんなこと。
これはファンタジーなんだから、私の好きにいたします。
私が創り出す作品という異世界の中では、私は唯一絶対の創造神なのですからね。
だから私はこれからも、ハーレムものしか書かないでしょう。
一番の読者である自分自身が、そう強く思っている限り。