好きを書くことが最強なのです
ごきげんよう、ひだまりのねこですにゃあ。
先日階段で足を滑らせまして……全身が痛いのです。
そんなとき恥ずかしさと痛さで笑っちゃうんですが、
実は笑うと「エンドルフィン」という物質が分泌されます。
そうです、脳内麻薬として有名ですよね。
モルヒネの6.5倍にも匹敵する強い鎮痛効果があるので実に効果的。
肉体的な痛みだけではなく、心の痛みも和らげてくれるので、痛いときは我慢せずに笑うと良いと思うのです。
さて、創作界隈の皆さまであれば薄々気付いていると思うのですが、
好きなものを書くことが成功への近道という話。
そんな甘い話あるわけないだろう!! って思いますか?
でもね、周りで書籍化されて活躍されている皆さまに共通しているのは、自分の好き(性癖)を書いている方なのです。
もちろん、好きが成功に直結するわけではないですよ。そもそも、何を持って成功と定義するかは人それぞれですしね。
でも間違いなく創作活動には有利だと思います。
なぜか?
心理学者のミハイ・チクセントミハイ博士が提唱した「フロー」という概念があります。
このフローがどういうものかというと、わかりやすく言えば、時間も我も忘れて、何かに没頭した状態のことです。
楽しい時間があっという間に感じるのは、ある種のフロー状態とも言えます。
恐ろしいのは、このフロー状態になると、
・創造性・課題解決能力が4倍!!
・学習スピードが2倍!!
・モチベーションを高める脳内物質(ノルアドレナリン、ドーパミン、エンドルフィン、アナンダミド、オキシトシン))が放出されて痛みや疲労を感じなくなる。
というデータがあるのです。
話半分でもすごいでしょう? もはや無敵状態、はっきりいってチートです。
スポーツ好きの方なら「ゾーン」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、ゾーンはフローの中でまれに起こる状態ですから方向性は似たようなものだと思ってください。
つまり、この常にこの「フロー」状態になれれば最強ということですよね?
でもそんなチート状態に簡単に入れるものなのでしょうか?
入れます、というか意識していないかもしれませんが、日常的に人はフロー状態に入る瞬間があるのです。
それが好きなことをしているとき。
何かに夢中になっているとあっという間に時間が過ぎますよね?
であるならば創作活動でフロー状態に入りたければ、好きなことを好きなように書くことから始めるのは理にかなっていると思いませんか?
フローは、ドーパミン効果がエンドルフィンによって長く持続された結果、極限まで集中力が高まった状態です。
エンドルフィンは、苦痛によっても分泌されますが、ニヤニヤするだけでも分泌されますので、好きなことを書けば、エンドルフィン効果で多幸感に包まれながら疲れ知らずでガンガン筆が進みます。
そうすると今度はドーパミンがドバドバ分泌されてエンドルフィンとの相乗効果で、フロー状態に入りやすくなるのです。
創造性4倍、スピード2倍、疲れ知らずの人になるわけですから、そりゃあ成功に近づくわけですよね。
作品をすごいスピードで書けるから量だけではなくて質もどんどん向上して行くという好循環。
比較的短期間でプロデビューするタイプの作家さまはこのタイプだと思います。自分の好きと世間の流行やニーズがマッチしたという運の要素ももちろんあるとは思いますが。
だから好きなものを書くことが成功への近道というのは、実はとても理にかなった話なのです。
そんなことはない、苦労して自分を痛めつけてこそ修行だ。創作は自分との戦いだ!! と考える方もおられるとは思います。
まあ痛めつけてもエンドルフィンは分泌されますし、自分が定めた目標やノルマを達成することでドーパミンも出ますので、間違いではないのですが、誰にでも出来る方法ではないですし、時間がかかるので効率も悪いです。
かの仏陀も、苦行では決して悟りの境地には至れないと結論付けておられるので、私は好きを使ったフロー戦略をおススメしたいなあと思うのです。
最後に、好きなものを書くこととは言いましたが、実際には好きなことだけを書けるわけではないでしょう。
ですが、自分の好きが常に自分の中心にあるならば、そんなことは大した問題ではないのです。
いつだって世界は、自分の見たいようにしか見えないのですから、好きのサングラスをかけて世界を好きで埋め尽くしてしまえばいいのですからね。




