異世界に来ました。3
なかなか話が進まずすみません。
一時間前にも投稿してます。
「にほんじん?」
「あっ、大声出してすみません…」
大声出してしまったことが恥ずかしくなり、慌てて謝罪をするが姫野さんもゼノビアと名乗った女性も特に動じた様子はないようだった。余計に恥ずかしい…。
「いや、日本語をしゃべっているし、貴女…ゼノビアさんも日本人かと思っていたのですが、ていうかここ日本ですよね?」
「にほん?というのは、貴方たちが来られた国のことでしょうか?この国は[ヒルマニア帝国]といいますが…ここはそのヒルマニア帝国の東の外れにある村になります」
日本じゃない!?なんだよヒルマニアって!聞いたことないよ地球じゃないよ、ここ!
「落ち着いて賢介くん」
「逆になんで姫野さんは落ち着いているのさ…」
「だって異世界に転移って言ったじゃない」
「言ってたけども…」
「それに賢介くんが読んでた本にも言語理解ってチートがあったでしょう。当然、そこも考慮しているわ」
「何それ!?いつの間に?」
「愛と光のグローブよ」
「え?」
「私は別のものを身に着けているけど、賢介くんのそのグローブが話している相手が発する声のイントネーションや大小から雰囲気を察して、日本語の音の振動に変換し、手から腕の骨と伝わって耳にそう聞こえるようにしているわ」
な、なんだって~!まさかの骨伝導翻訳!?
こんな鮮明に聞こえるの?違和感全然ないよ!
しかも雰囲気を察するってなんだよ!このグローブAI(人工知能)でも組み込まれてるの!?
「当然、AIも組み込まれてるわ」
心読んだの?読まれてるよね、これ。
「スパーク機能や、ショック機能が声を発っさないと使えないのであれば、喋れなくなった時危険でしょう?当然、危険を感じたら自動で動いてくれるようにするためよ」
淡々と話す姫野さんに対し、僕はもう驚くことしか出来ない。
今さらだけど、姫野さんって何者なの?只の科学部に所属している女子高生だよね?
「あの…話を続けてよろしいかしら?」
「あ、はい」
驚きっぱなしな僕であるが、このままでは話が進まないのは確かだ、なーに、夢にまでみた無双とハーレムが出来るらしいんだ。
ポジティブポジティブ!…そういや、姫野さんはなんで俺にハーレムを用意しようとしてくれたんだろ?
「この村は、特に名前もなく特産品もなく村の家、全て代々暗殺者を輩出してきた村なのですが…」
…ん?何か聞き間違いかな、翻訳ミス?
そんな俺の考えを知ることもなく、ゼノビアさんは喋り続ける。
「この村は、昔から男があまり生まれず、数少ない男は帝国の貴族間闘争や戦争に巻き込まれ、今では女しか居なくなってしまいました。それでも生き残った女達は、暗殺対象を殺す前に色仕掛けで子種をもらったり、依頼の報酬がわりに子種をもらっていたのですが、帝国はすっかり平和になり暗殺の依頼もめっきり減り、これではこの村は滅んで行くしかないないかと、若い男が来てくれないかと神様に祈りを捧げておりました…」
…あれ?
「もう、これは依頼がなければ暗殺や誘拐などはしないという村の掟を破り、どこかから若い男を誘拐するしかないかと決断を迫られていたところに賢介様?とおっしゃいましたよね?貴方様が現れてくれたのです」
そう言って、妖艶さを隠さずまるで誘惑するかのようにこちらをみて微笑むゼノビアさん。
全然のどかじゃなかった!暗殺者を代々輩出してる村ってなんだよ!暗殺対象から子種をもらう!?生まれてくる子どもになんていうの!?…救世主って種馬?暗殺者ハーレム?…いや、間違ってないのかもだけどさ!なんか…なんか違くない!?




