休題「魔人(三部)」
【魔人と聖バリノー教異端審問官】
聖バリノー教はヘルベナを信仰する。
彼女の敵だった魔神は聖バリノー教の敵、そこから派生した鬼仔も魔人も敵視されるが、特に後者は人間でありながら後にそれを捨てて人ならざる者となったことが罪深いと考えている。
発見次第、レギュームの保護目的を無視して殺処分くる。
この事情から、魔人はレギューム以上に聖バリノー教を警戒している。
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『エメテラの灰』
・魔獣因子
ウルマジュゲブ
・経緯
星狩り後の四百年後に出現したウルマジュゲブによる『縁あれば蔓延する毒』に冒され、これを克服すべくウルマジュゲブを討伐して捕食したことで耐性をつけることを画策したが、目的は果たしたものの却って魔獣の因子を取り込んで魔人となる。
その後はウルマジュゲブの因子による負荷で二重人格へと分裂した。
一つは人類への侵攻を目的とし、片や人間として暮らす個として分かれる。
最終的にレギューム追跡隊との死闘の末に敗北し、その体を研究で解剖されて絶命した。
今は研究機関にて保存中。
・能力
『縁毒』
およそ家系図で記せる一族や、縁ある者へと毒を巡らせる胞子を放つ凶悪な能力。また胞子はやがて木を成し、大量の胞子を撒いてさらなる被害をもたらす。
最も効果的な大量殺戮を可能とする。
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『モンクヒーサル』
・魔獣因子
バーヴァマール
・経緯
星狩りから九百年後に現れたバーヴァマールの死体の肉を、魔獣被害で村を失い飢餓状態だった少年が食したことで魔人となる。
起源が強力な魔獣とあってその存在は強く注目を浴び、レギューム追跡隊の猛烈な追跡の末に捕縛される。
現在は研究機関内で保存中。
まだ存命している。
・能力
『位置交換』
重量や大きさを問わず、自身と対象の座標を入れ換える。バーヴァマールの能力の一部で、その精度は本家には劣る。物質に限らず、炎や水など視界に捉えて認識できれば如何なる物でも交換ができる。




