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馴染みの剣鬼  作者: スタミナ0
幕間
489/1102

休題『ベルソートの戦士(五部)』



・メレオラ / ティアーノ・フルゼスト


 大陸北部出身の孤児。

 第二の【歪】の魔法の使い手であり、ベルソートを三年間も師事した後、九百年も後世に亘ってレギューム魔法学園の進魔法学科担任を務める。


 亜麻色の髪をした女性。

 過去最強と謳われた魔法使いと、現代最強の魔法使いの両雄から教えを受け、その実力は魔法使いとして高い。

 幼少期は溌剌とした人柄で、自身を育てたトルカに甘える一面があったが、その後のベルソートの修行を経た三年後には皮肉屋へと変貌を遂げた。


 赤子の頃に、数世紀周期で行われる毒素の中和の最中にあった『闇の樹海』へと、親によって置き去りにされる。そこを、塔の外へ出ていたトルカによって拾われた。

 フルゼスト古書塔で数年間を過ごし、司書トルカといつか森を無毒化し、多くの人々に開架することを目標としていたが、トルカの自死の決意に紛糾しながらも彼の最期を看取る。

 トルカの骨でできた短杖を受け継ぎ、古書塔の管理人となるも、師との約束でしばし人里で生活するも、夢を諦められずに短杖を預けた剣聖姫の下を訪ねる。

 その後はベルソートと各地を放浪しながら修行し、レギュームに腰を据えて教師となる。休暇時に古書塔を開架して、人々に過去の歴史を説いている。

 現在は弟弟子のエノクの面倒を見る。


 戦法は魔法。

 トルカの教育方針で護身の範疇を出ない催眠や火熾し、変身などを習得していたが、ベルソートとの修行で広範に及ぶ分野の魔法を会得した。

 その手練はベルソートに継ぐ世界最高水準とされている。




 ×  ×  ×




・十二の死


 オルルヴァに産み堕とされた災厄。

 それぞれが複数人を一つの肉体へと強引に合成・整体された存在である。


 外観は個々で異なるが、どれも醜悪であり元人間であったことを疑わせるほどの変容を遂げている。


 オルルヴァの死後に残存した『堕とし子』は百に及ぶが、その頂点とされているのが『十二の死』である。いずれも強力であり、三大魔獣に次いで各国から危険視されていた。

 ところが、『十二の死』一位のルキフェルがフィリアに討伐されてからは、目撃情報もかなり減少した。最高位の個体の死に危険を察知し、姿を隠したと言われている。

 それぞれが曰く付きであり、ベルソートの余興となっている。



 一位・ルキフェル

 聖都の地下で封印――討伐成功。

 二位・ミカエル

 大陸南東の山岳部の空を徘徊中。

 三位・ガブリエル

 不明。

 四位・ラファエル

 大陸東部にある洞窟に生息。

 五位・ウリエル

 大陸西南の海域で船を襲撃中。

 六位・メタトロン

 不明。

 七位・アクラシエル

 レギューム島砂漠地帯に生息。

 八位・レミエル

 レギューム地中海孤島に封印。

 九位・サマエル

 大陸北西部の森に隠棲。

 十位・エリヤ

 何処かの大気圏から人を襲撃する。

 十一位・スリアン

 大陸南端の民族の体内に寄生。

 十ニ位・ゼラキエル

 不明。





ここまでお付き合い頂き、誠に有り難うございます。


一旦休憩の休題はベルソートの戦士(おきにいり)第五弾です。

ルキフェルはお気づきの通り、ルシファーです。他の『十ニの死』も、すべて天使から名前を取っています。

 ルキフェルが最強ですが、どれも強力……という設定ではあるものの、詳細というほどの資料は作っていません。。

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