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馴染みの剣鬼  作者: スタミナ0
幕間・小話
178/1102

魔獣図鑑『一〜七話』



 ミーニャルテ


 二重層の顎を持つ単眼の黒い大蛇の魔獣。

 

 自らの魔素で生成した積乱雲に群棲し、海上の生物などを捕食する。魔獣というのもあり、食べるのは血肉ではなく魔素。それも、相手の『時間』すらも消化して時を巻き戻し、同じ経緯を辿らせて幾度も捕食を繰り返す。

 そうして。

 いつしか被捕食者は本当に消化される。

 人を襲わないことが特徴。

 捕食の際は雷となって光速の突進を繰り出す。


 語源:北の古代語。

夏の朝(ミーヌ)』、『夏の夕暮れ(ナハルテ)




 三大魔獣


錆鳥(ビーケルゥ)


 脇に厚い飛膜を持ち、節々が刀剣のように鋭利で長い突起を生やし、錨型の尾を持つ魔獣。獲物であれば生物にすら錆を作って動きを鈍らせて捕食する。


 語源:

(ビエル)』、『山鳥(イアケル)




 ――三大魔獣――


 世界に数世紀でそれぞれが一体、北の『凪の胎窟』から出現する。その想定被害規模は一国に留まらないので、まず討伐は至難。



 ヴリトラ


 小山に匹敵する巨躯の大蛇。

 白い鱗に金の双眸、口端に猪に似た牙を生やし、喉元に膨らんだ鳴嚢が特徴である。

 その生態は、主に『奪う』ことに徹底しており、周囲から存在するだけで周辺の魔素を吸収する他、付近の水なども蒸発させる。

 いわば動く干害。

 体内から無数のムカデのような蛇を生成し、それらを放って養分を集めることもある。

 なお、危険を察知して皮膚の下から粘液を分泌する他、肉を硬質化して負傷を防ぐ。


 語源:北の古代語

『飢え渇くもの』



 デナテノルズ


 幼虫、蛹、羽化と三段階ある巨大な虫の魔獣。

 幼虫の際は黒い蜘蛛の姿だが、そのときに大量の人間を石化し、その魂だけを小蜘蛛として分離させ、充分な養分が収集されると糸で形成した橋のような蛹を作り、その中から羽化する。

 また蛹を作る場所として谷を好む。

 そこに蜘蛛の巣を張る。

 羽化すれば、六枚の翅と蜘蛛の脚を持つ(トド)の姿に変貌する。


 語源:

『晩鐘』



 ケティルノース


 世界最悪の魔獣の筆頭。

 豊かな銀毛をした獣の姿の魔獣である。

 真紅の瞳と、毛先から虹色の光を宿し、犬猫に似た形状の顔と山羊同様の巻いた角をした姿。背ビレがあり、海を泳ぎ渡ることすら可能。

 尾は毛筆のように膨らみ、半ばから先にかけて群青色が深まり、その中に明滅する光の粒を擁した星空模様をしている。

 一吼えで国を吹き飛ばす衝撃波。

 なお、高空から隕石を喚ぶ能力がある。


 語源:

『星を喚ぶもの』





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