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貴方はあの赤

作者: 海月。


視線の先にいつも居る貴方に届くことがないとしても

貴方を知ってあなたをもっと知りたいと思うのに


貴方は私を知ることも知りたいと思うこともないのでしょう

だからこそあなたを追いかけている


いつだって手に入れたら気持ちが変わってしまうから

好きになることも見つめることも辞めていたのに


蝶のように舞ってふらふらひらひら舞って私の視線を奪うのに

決してこちらを見ないような毒に刺されたとげで私を動けなくさせて


それでもいいと思う、だからこそいいんだと


人を好きになることも愛することも追いかけることもできなかった私が


見えない壁に守られて今日も見つめていられることが私の好きな夜のようで

私の好きな月のようで


手に入らないからこそ美しく見えるのだと思う

貴方を知っているのに私は貴方を知らないんです


全てを知っているように思うのに何一つ貴方のことがわからなくて

それでも今日も貴方を想って視線の先に居る貴方に愛に似た気持ちを向けている



触れたらきっと溢れ出すその色は貴方によく似た漆黒に映えるのでしょう

痛みとともに流れたのは私の気持ちか涙か




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