現役高校生が援助交際始めてみた3
「で、中田そのお前が言ういい方法っていうのはどんな方法なんだい」
「それはね、城島、ところで君、今いくら持ってる?」
「今かい? えっとね、五千円ぐらいかな。あっ、だめだよ、これはだめ。これは今月のお小遣い全部なんだから。これは使えない。というよりそもそもお前を買う気なんてこれっぽっちもないからね」
「わかってる、わかってるってば、城島。まあとりあえずその五千円でね、君は僕を買うわけだ」
「だから買わないってば」
「仮の話だってば、城島。それに今問題にしているのは買う買わないの話じゃあなくて一回こっきりになるかどうかの話だろう? それならこのまま聞いていておくれよ」
「まあそうだけどさ」
「だからね、城島が僕を五千円で買う。その後でね 僕が城島を五千円で買うわけだよ」
「ごめん、よくわからない。もう一度言ってくれるかい」
「構わないよ。 君が僕を五千円で買ってサービスしてもらう。 そして君は僕に五千円で売ってサービスするわけだ」
「それって同じところで五千円がぐるぐる回ってるだけじゃあないの?」
「そうだよ。そしてまた君が買う、君が売る、君が買う、君が売る……」
「ふざけるな! なんだよその永久機関。そんな五千円に何の意味もありはしないじゃあないか」
「ところが大いにあるんだなあ、これが」
「なんですと?」