現役高校生が援助交際始めてみた2
「いや、中田、援助する方も男って、援助される方、ってそれはお前のことだけどさ、そっちも男なんだろう。それってつまりさ、そういうことなの?」
「そうだよ、男同士で援助しあってるの」
「ちょっと待って、ちょっと待ってよ。さっき俺みたいなタイプは需要があるって言ったよね。だということはだよ」
「察しがいいじゃあないか。さっきまでの見当違いが嘘みたいだよ。正直女性がどう思うかはわからないけどね、城島みたいなタイプ、僕たちの世界ではおおいに需要があるんだなあ」
「ああ、そんな情報は知りたくなかったよ」
「ちなみに僕の中ではね、城島、君は抱かれたい男第一位なんだよ」
「ちっとも嬉しくなんかない」
「ついでに抱きたい男第一位でもある。やったね、二冠達成だよ。ダブルクラウンおめでとう」
「だから嬉しくなんかないってば」
「じゃ、せっかくだからさ、城島、僕のこと、買わない?」
「勘弁してくれよ、中田」
「そう、買わないんだ。残念だなあ」
「中田、そういうなよ、えっとね、違うよ、違わないけれど違うんだ。お前が云々という話ではなくてね。そうだ、俺もさ、別に金が掃いて捨てるほどあるっていうわけではないんだ。だからね、もし俺がだね、中田のことを金で買ったとしたらね、俺たち二人の関係はだね、それっきりっていうことになっちゃうんだ。そんなことになったらさ、中田、お前だって嫌だろう。というわけでね、買うとか、買わないという話はだね、ここまでということでね……」
「なんだ、城島、一回こっきりになっちゃうことを心配しているのか。それだったらなんの心配もないよ。いい方法があるからね」
「いい方法? なんだかとんでもなく悪い方法のような気もするけれど、一応聞こうじゃあないか」