mirror
線路叩いて走る列車 行き先も知らぬまま飛び乗った
あの頃目指していた夢の扉 トンネルの先 光って見えた
あれから幾千の夜をこえて 痛みと悲しみを繰り返して
手にしたのは小さなかけら 「愛して」と声を枯らしていた
あぁそうだったのか ごめんな
鏡の中で 誰か泣いてた
二つの影が手を繋いだ 光の中に闇が隠れた
途切れた影が囁いていた「あなたのことを探していた」
左右逆の視線の先で 胸にある傷に手を翳して
それでもあなたは笑っていた「優しさをどうか忘れないで」
どこから来たか 忘れたな
濡れた頬は冷たくなかったんだ
僕が笑えばあなたも笑った そんな簡単なことだった
気づかないから不安だった きっとあなたもそうだった
見えないフリを 知らないフリを
重ねるほど 自分が近づいていた
たどり着いた自分の目の前で
気づいた 左右逆の瞳の中に
僕が笑えばあなたも笑った そんな簡単なことだった
濡れた頬は冷たくなかった きっとあなたもそうだった
ありがとうございました。