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暁降ち

モ、モチベが...

「......私、真二くんに出逢ってから泣いてばっかりな気がするんだけど。」



「ああ、そうだな。」



真二は、今更気付いたのかとでも言わんばかりに返事をした。



「全くもう、何で目の前で女の子が泣いてるのに頭とか撫でたりして慰めようと思わないかなぁ?」



「そういうもんか?」




「そういうものなの!これから一緒に暮らすんだから、女の子には気を配ってね!特に私〜!」




幸子の言葉に、真二は一瞬我を失っていた。


一緒に暮らすんだから?何を言っているんだ?



「ちょっと待て。一緒に暮らす?何言ってるんだ!」



やっと思考の渦から抜け出した真二は呆けた声で聞く。




「決定事項なの。だから、これからよろしくね?し〜んじ君?」



その言葉を聞き流しながら、真二はとある考え事をしていた。


一緒に暮らすのであれば、俺は恐らく働くことになるだろう。そのために定時制の高校にも通う必要がある。卒業するまでに、生活が保てるのか?



ーーーまあ良い、とにかく頑張ろう。罪滅ぼしも兼ねてだが、こちらも生活が厳しい以上、仕方がない。




真二がこれから出逢うのは、真二と同じく眠れぬ夜を生きる人々。出逢い、学び、その時真二は何を思うのだろうか。




ふと真二が窓の外を見ると、もう朝が訪れようとしていた。

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