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それでも私は生きている

作者: 都筑夢乃

          あの頃自分が嫌だった


          発作で胸が 気持ち悪く


          床にじっと うずくまる


          そんな自分が 嫌だった


          発作で言葉がわからなくて


          その時だけの失語症



          反応の にぶい自分が 嫌だった


          副作用の眠気で 毎日友達と遊べない


          話になかなか ついてけない


          そんな自分が 嫌だった

 

          

          

          それが病気のせいだとも


          全く知らなかったけど


          そんな自分が 嫌だった




          あの頃自分が 嫌だった


          盛り上がる 


          場の雰囲気とは裏腹に 


          気持ちがどんどん冷めていく


          一度の話で 飲み込めず


          自分に自信が持てなくて


          そんな自分が嫌だった


          

          

          そうして大人になったとき


          動作がのろくて 記憶の悪い


          そんな自分が嫌だった


          職場の人にとけ込めない


          そんな自分が 嫌だった


          自分の生きてるその意味が 

             自分の値打ちがわからずに


          マイナス思考になっていく


          そんな自分が 嫌だった


         


          いじめられ、ののしられ、

           ホントに苦しかったけど

             それでも私は 生きていた


          死にたいと

           何度も何度も思ってた

             それでも私は 生きてきた


          ある時私は 目が覚めた


          自分だけじゃないことに


          気づいたその時 目が覚めた


          もっと苦しい人々が


          生きてることを 知ったとき

            救われてると 気が付いた


          親の深い愛情で

            生かされてると 知ったとき


          命のホントの大事さと 

            生きてる意味に 気が付いた


          大切な人に出逢った日

            生きてる意味に 気が付いた


          今度は私がその人の 小さな力になりたいと

            生きる力が 沸いてきた


          同じ病に悩んでる 

          どこかの誰かに 教えたい


          はり裂けそうで死にたいと

          苦しむ人に 伝えたい


          助けてあげられるなどとは


          おこがましくて 思わないけど


          生きてる意味を 教えたい


          生まれてこなけりゃいい人なんて

          この世に存在しないことを


          どこかの誰かに必要と 

          されてることを 伝えたい


          失意のどん底にいる人に

          大切なことを 教えたい


          一つの試練を乗り越えたとき


          思いもしない 良いことが


          あなたの心に 舞い降りる


          だからいつでも ケセラセラ


          何とかなると思ったら


          少し心は 楽になる


          どんなに心が壊れても


          自分が死んだら 悲しむ人が


          必ずいると わかるから


          それでも私は 生きている


          どんなに辛い その時も


          やっぱり私は 生きている

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