第4話 - 魔女のお姉さん (1)
休憩も十分したので、出発することにしました。
結構遠いのですが、まぁ文句を行っても今から引き返すわけにはいかないのでそのまま進みます。
なんとか近くまで着いたのですが、当然山奥なので進みづらいです。
と思っていたら、想像通り転んでしまいました。
「痛っ!」
足を怪我してしまいました。
痛がりながら座っていたら、とある人が話しかけてきました。
「大丈夫?怪我したん?」
「足を怪我してしまいましたが大丈夫です。ありがとうございます。」
「怪我したなら手当したげよか?」
「...それじゃあお言葉に甘えて。」
関西弁の優しくてかわいいお姉さんだった。
歳は私よりひとつ年上くらい?
「これで大丈夫。どっからなんしに来たん?しかもこんな山奥に。」
「山奥に住んでるとある人に会いに来たんです。ここなんですけど...」
神様からもらった手紙の住所を見せた
「あこれうちや!」
「え??」
たまたま怪我の手当をしてくれた人が、今から会う相手とは思わなかった
「そういやなんでうちんとこに来たん?」
「ここに魔女がいると聞いて、魔法のことについていろいろ教えてもらえたらなと思って。」
「な、なんのことや??べべ、べつに魔女とかそんなの知らんで???なんかの勘違いちゃう????」
明らかに焦り始めた。
そこからこれまでの話を話しました。
そしたらちゃんと魔女ということを教えてくれました。
「なんやぁそっちも魔女やったん?そうならはよ言ってよ~」
「それで魔法のこと教えてほしいんやろ?たくさん教えたる!」
「...ありがとうございます!」
それから、元気よく魔法をたくさん教えてもらいました。
魔導書だけじゃ難しい魔法もこれでできるようになったはず。
「もう日も沈むし今日はここまでにしよか!」
「はい。わかりました。」
「今日はうちに泊まってええよ。」
「いいんですか?」
「もちろんや!」
こうして、優しいお姉さんの家に泊めてもらえることになりました。
美味しいご飯も作ってもらえて、ふっかふかのベッドで寝る前に二人でいろんなこと話したりして、とてもありがたい。
「お姉ちゃんって呼んでもええんやで?」
「いやさすがにまだ遠慮しておきます。」
「まだってことはいつか呼んでくれるんやね。」
「いや...その...」
こうやって話してるとなんか安心しますね。
まるで本当の姉のような感じがします。
「おやすみなさい。」
「うん!おやすみ!」
つづく、きっと。