第10話 - 魔女たちの日常と自己紹介
「きゃああああっっ!!!!」
朝から何かやらかしてるこの子は、昨日、異世界から転生してきた魔女です。
異世界から転生って聞いたことないんですけど、まぁ転生自体聞かないですけど。
そして、私の隣でぐっすり寝ているのは、大阪住みで大阪弁が染み込んでるあやかさんです。
後で無理矢理起こすとしましょう。
とりあえず何があったのか、助けに行きましょう。
「なにがあったんですか~!!」
すると、なにかを前に倒れて怖がっていました。
「どうしたんですか?」
こう言いながら見た先には、黒く恐ろしい生物、全人類の敵、ゴキブリがいました。
そう、ゴキブリです。
人によってはなんともないかもしれないですけど、私たちにできたのは、発狂して床に倒れ込むことだけでした。
「きゃあああああああっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
この場にいる二人は固まってしまいました。
このままこの世が終わるのかと絶望しているところに、救世主が登場しました。
「大丈夫~?」
そう、さっきまでぐっすりとしていたあやかさんです。
なんか眠そうにしてますが、今はとても頼りになります。
これで一安心です。
「きゃああああああああああああああああああっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
全然一安心できませんでした。
この場にいる全員が固まってしまいました。
どうしましょう。
すると、ゴキブリが動いて昨日転生してきた子の方へ向かって行きました。
「うわああああああああああああ!!!!!!」
ゴキブリは帰らぬ虫となりました。
さようなら、二度と私達の目の前に現れないでください。
「なんとか退治できてよかったです。ありがとうございます。」
「いえいえ~そんなたいしたことないですよ~はははははは。」
この人も怖がってたはずなんですけどね。
「にしても、すごかったなぁ。ゴキブリを魔法で燃やすなんて!」
そうです。
あの人は恐怖のあまりゴキブリをそのまま燃やしたのです。
ある意味すごいです。
「そういえば、お互いに自己紹介してないですよね。私は「あおい」って言います。」
「私は、「あかり」です。よろしくおねがいします!」
「私は「あやか」!よろしく~!」
「ちなみに魔法についてはどのぐらい詳しいんですか?」
「大半の魔法は使えますよ!まぁ詳しいとかとは別の話なんですけど...」
「え?」
話によると、普通の魔女は常に魔力が少しずつ生成されて、それで大半の魔法は使えるらしい。
でも、あかりさんは普通の魔女とは違いました。
普通の魔女の10倍以上の魔力が自然に生成されていて、1週間もため続ければ死んでしまうそうです。
だから彼女は、魔力を無理矢理、力や栄養、知識に変換しているそうです。
その結果、いつの間にかいろいろな魔法が使えるようになったとのこと。
それのおかげで、普通の人の魔力量じゃできないような、ほうきがなくても飛べたり、道具がなくてもいろんな魔法が使えるとのこと。
......もはや恐ろしい。
つづくらしい。
集中してたら変なところが長引いてしまいました...
ごめんなさい。