15/15
いつも通りの朝
「ミナト!起きろ!」
「ぐえっ」
お腹に衝撃が来て目を開けると、双子の妹のナミが乗っていた。
「起こし方が荒い!」
「いつまでも起きないミナトが悪い!」
いつもの通り言い争いをしていると、部屋にはいってきた母親に二人揃って頭を叩かれた。
「早くしないと学校遅れるよ!」
それだけ言って部屋から去っていく母親をみて二人で笑った。
「怒られちゃったね」
「ナミのせいだ」
「私悪くないもん」
何故かは分からないが、このやりとりを久々にやった気がする。
ただ、一晩寝て起きただけのはずなのに。
「あ!鞄忘れた!」
「先行っちゃうよ!」
「悪い、待って!」
慌てて部屋に戻ると、ベッドの上にさっきまでなかったはずのキーホルダーが転がっていた。
「なんだこれ?」
「ミーナート!」
「分かってるよ!」
キーホルダーを机に置き、鞄を持ってナミを追いかける。
なぜかキーホルダーについていた銀色の剣は、見覚えがある物の様な気がした。




