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散文の後/北風(仮)  作者: 新辺守久/小珠久武
本編
13/17

教導部隊・一

 大陸暦三二一年九月十四日、中立地帯大森林上空。


 戦艦オンワードを旗艦として、戦艦一、母艦一、駆逐艦八の艦隊が輸送艦を挟むように三列に縦列陣を組んで西へ向かって航行していた。


 王国が飛び地として管理している、大森林奥地にある【竜の墓標】遺跡。そこで発掘された竜の遺骸を受け取って、折り返し王都までの輸送任務中だ。


 竜の遺骸。竜核や骨格のことで、空飛ぶ艦船や魔導機の動力源や骨組みとして使用される。


 竜核は、竜の体内で長い歳月を掛けて形成された魔素の塊で、竜の巨体を支える第二の心臓とも言われている。それに精製したエーテル触媒を反応させて、空飛ぶ艦船の制御や動力として使用する。


 あと、核には等級があって、古代竜級の核には竜の残留思念が宿っており、有名ドコロでは俺が幼い頃に王都上空で見た巨大艦ローテシルトの動力核として運用されている。同乗する巫女はその残留思念体らしい。


 骨格に関しては、その巨体に見合わない軽さと強靭さが備わっており、艦船の竜骨や骨組みに使うのが一般的になっている。


 ついでに言うと、この世界には現在、王国の巨大艦ローテシルトを含めて七隻ほど残留思念体の巫女を乗せた巨大艦が存在している。


 これ等の事柄は兵学校の教師センセーが授業中に語っており、教本にも載っていた。


 恐ろしいのは発掘された骨格が風化せず残っていることだ。専門家曰く、大量の竜の遺骸が眠る【竜の墓標】は出来てから推定300から400年前。


 その間、朽ち果てず残っていた骨格も大概なのだが、時期的に大陸暦が制定される前後に当たっており、現魔導文明の黎明期なのもあってか、当時書かれたであろう文献が複数現存している。


 文献の中には記述が曖昧なモノや虚構に満ちたモノ、荒唐無稽な内容のモノが散在し、多くの文献は眉唾なモノとなっている。その所為もあってか、実際に過去の出来事なのか正確な情報が読み取れない。


 ……いったいその間に何があったのか? なんてのは考古学会で偉い学者先生たちがよくそんな議論しているが、いまだその答えは見出せていない、のだそうだ。


 これは教師が授業中に脱線した話の内容から抜粋。個人的に、こういった話の方が好きで授業内容より覚えている。


 大森林が中立地帯とは言え、近隣諸国もまた王国と同じように飛び地を持っている為、どこで鉢合わせするか判らない。或いは敵対国や空賊から奇襲を受ける可能性を考慮して現在は無線封鎖を実施しながらの航海だ。


 最悪なのは大森林に生息する巨大竜の存在。それらと相対した時は、「戦艦オンワードの全砲塔が火が拭くぜ」。と、声高に叫んで討伐するのではなく、いかにして被害を少なく現場から退避できるかが鍵となってくる。


 一応、巨大竜クラスは戦艦相当の力を持っているとされており、実際の戦闘になれば負けることはないけれど、結構な痛手を喰らうことが想定されている。


 差しで中破とか大破とかのそれは引き分け以下な気もするけど、ここには戦艦として負けると言えないプライドみたいなモノが見え隠れしている。


 ちなみに、それはあくまで戦艦と巨大竜の一対一の場合であり、巨大竜が機動力戦や一対複数戦を挑んできた場合はすべなく蹂躙されて大空に散る可能性の方が高い。過去の戦訓から得られた答えだ。


 ただし、王国に存在する巨大艦ロートシルトを含む、各国で保有している同規模艦、ビックセブンは例外となる。


 何故ならば、ビックセブンに乗艦する同乗する巫女はその残留思念体と言っているが、その実は古代竜の核であり、巨大竜は核上に対して委縮するのか動きが緩慢になる傾向が見られる。あと、核に宿った巫女の力でビックセブンの攻撃力や防御力、速力のすべてが強化されていることも大きい。


 艦船のていをしているものの竜の化身として破格の性能を誇っており、これに敵う竜は同規模艦しか居ないとされているからだ。

我が妄想でした。

読んで頂き有り難うございます。

更新は不定期でマイペースです。

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