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-魅力ってなんだ編・夏-

ある高校の放課後、水泳部の部活中。

部員達が準備運動中をする為に集まって来ている。


O原「こんちはU木先輩。帰りにラーメンいきませんか?」


U木「あっ!?、ああ、O原か、ま、まあいいけど…。」


O原「………前に話して以来ちゃんと話したことなかったですね先輩。避けられてる感がかなりあるんですが…。」


U木「そんなことは…あるが。…なんというか照れくさいというか恥ずかしいというか…、俺、カッコ悪りぃ。」


O原「その気持ち分かりますよ。ぼくも初めは先輩にそんな感じでしたし。」


U木「…今は違うのか?どうしたらこれを治せるんだ。」


O原「それは…、自分で解決してください。ぼくの方法が先輩にも良いとは思いませんし。」


U木「…そうだな。じゅあ部活終わったら、ラーメンだな。」


O原「はい。」


・・・部活中・・・


無心に泳ぎながら、考えを巡らせるU木。


U木「…はっ!?」


顔面を真っ赤にし、息をはいた為、少し溺れそうになる。


・・・部活終了・・・


着替えを終えて、校内にあるベンチで携帯端末を片手に待つ男。そこに現れた女。


U木「お、お疲れ。」


O原「お疲れ様です、先輩。」


U木「部活中に考えてたんだが…。」


O原「?、何系のラーメンが良いかってことですか?ぼく的にはいつものとんこつがっつりはちょっと…。」


U木「(話を)遮るな。」


O原「すみません。」


U木「…なんだ、部活前に今の俺と同じ感じをO原が俺に対して持ってたと言ってたが…それはつまり…。」


O原「はい。好きですから。」


U木「なっ!?そうか…俺ってそんな魅力あんのか?」


O原「見た目はいいですから、…(ちらっと胸を見る)…でも減点要素も多いです。だけどぼくはそ…」


U木「お前に先輩への敬いの気持ちがないのはよくわかった。」


O原「これから敬うんですって、ぼくは容姿なんかより先輩と話てて楽しかったから好感を持ったんですよ。初対面の女の人であんなに話してて楽しかったのは初めてでした。それで、先輩に凄く興味が湧いたんです。」


U木「それは、俺の魅力なのか?」


O原「どうなんでしょう?先輩はぼくのことどう思ってるんですか?」


U木「…え、えーとだなぁ…。最初はひょろっとした色白のメガネとしか見てなかったが…。」


少し目を伏せるも目をカッと開きを、O原が言う。


O原「先輩、人のこと言えないです。後輩への敬いは?」


U木「あるか、んなもん。でも………おめえのどこが良いのか思いつかねぇ~。」


少し顎が下がり伏せみがちになるも顔を上げ、O原が言う。


O原「…わかった、顔ですね。」


U木「ちがう、絶対。今は違うが前までメガネからダサかっただっただろ、ありえない!」


膝から落ちそうになるが、体勢を立直し、O原が言う。


O原「…わかった、この肉体美。」


U木「ちがう、前はひょろっとしてた。」


O原「じゃあ、ぼくと同じで話てて楽しかったから?」


U木「たぶんちがう、前はあんまり話しがかみ合ってなかった。それならわざわざ会いたいと思わないだろ?ちゃん話しするようになったのはお前が同じ部に入ってからだ。」


O原「…先輩に質問してるはずが、なんか自分がしてきたことを確認させられる感じがしてなんか恥ずいです。」


U木「何が?」


O原「…鈍い。鈍すぎる。貴方が今まで言い寄ってきた男共に気付いてないのも含めて…。」


U木「???」


O原「なんでぼくが同じ部活に入って、メガネも身体も会話の内容も変えたのか分からないんですか?」


U木「変わりたかったんだろ、昔の自分が嫌だからとか言ってたしな。そういえば、そんときからお前を気にするようになったな。」


O原「なんでそんな誰にも言わなくていいこと先輩に言ったか分かりますか?」


U木「…俺、関係してんの?」


O原「………次に合うときまでの宿題にします。」


U木「授業以外で宿題出されたのは初めてだ。…わかったよ!」


O原「じゃあ、本題のラーメン探訪いきますか?実は評判良さそう店、見付けたんッスよ。」


U木「ほ~、まさかその店は、味が評判だけど店が清潔感もないような所じゃないだろうなぁ。」


O原「もちろん、そんな店じゃないですよ。先輩の好みも知ってますから。」


U木「そうか?なら早く行こうぜ、腹減った。」


O原「減点1。」


U木「なっ!?」



※改めて申しますがU木先輩は女性です。

楽しんで頂けたら、幸いです。


道 バターを宜しくお願いします。


他にも作品をアップしています。

作者ページを見て頂きますとなんと!?簡単に見つかります(笑

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