-恋ってなんだ編・夏-
第一弾サクっと読める戯曲シリーズです。全6回です。今日と明日に掛けてアップします。
ある高校の廊下で1人の学生が窓から両腕と上半身を少しだけ校舎の外にだらんとたらし、もう一人の学生がその側の校舎の壁に身体を預け、携帯端末を見ている。
U木「あっちぃ~、もっと風を吹け!」
O原「U木先輩。」
U木「なんだ。O原。」
O原「恋ってなんなんすかね…。」
U木「いきなりなんだよ、その物言いは!!失恋でもしたのか。そもそも恋なんかしてたのかこの野郎!!」
O原「先輩の物言いもどうかと思いますが…で、恋ってなんなんすか。」
U木「しらん。」
O原「…。」
反応がないO原を見ながら
U木「…そうだな。恋ってのはカタチがねぇからな。ふあふあしたわた飴みたいなもんじゃねえのか…ちょいと乙女を感じたか、えぇ。」
O原「………先輩モテそうなのに、異性と付き合ったことないんッスか?」
U木「バカ野郎、あるかそんなもん!!オレは純情なんだよ。男とイチャイチャできるかっての。」
O原「…じゃあ、なんで僕なんかと一緒にいるんですか?」
U木「お、お前は特別だよ。お前と会えると思うだけで胸がドキドキして、しまいには会話のイメトレしたり、一緒にいるとなんか知らんが脳天気になったり。…なにいってんだ意味不明だな、忘れろ!!」
O原「…先輩、それぼくが求めてる答えなんじゃ?」
U木「………ヘッ?」
※U木先輩は女性です。
楽しんで頂けたら、幸いです。
道 バターを宜しくお願いします。
他にも作品をアップしています。
作者ページを見て頂きますとなんと!?簡単に見つかります(笑