11 operation 卿
蔵戸卿 手術 当日の朝。
病院前にはマスコミ、ギャラリーが沢山。
「卿くん、頑張れ!」
病院の看護師達も、エールを送る。
当人はベットでゲームをやっている。それを
「ダメ!」
看護師の、篠原夕が、預かる。
「続きやりたければ、頑張ってね!」
「・・・」
そして、オペ室へ。
ランプが点灯する。
(お父さん・・力を貸して)
凜は精神統一をしている。全力でやるしかない。
そして、入室した。
ーーーー
いよいよか・・
遠く離れた九州で、テレビを見ながら、凛の助手、クロスは思っている。
凜から依頼された、父親の無実証明。
それはまだ途中にせよ、全国、全世界が注目している、この手術。
脳内シナプスをコントロールして脳に代用部を作る。そうする事で、強引に腫瘍摘出して、脳細胞が傷ついたとしても、その代用した脳細胞で失った部分と同じコピーできる。
クロスも元研究所の所長。そこまでは知っている。驚異的な発明。総一朗の研究には、呆れるほどだ。・・しかし、だからこそ考える。
(そんなに単純じゃない・・!)
脳は複雑すぎる。・・凛の父親、総一朗は天才。それは十分知ってる、そして、ラットの実験では、何度も成功していることも。・・しかし、なおそれでも、
(・・全く足りない!)
クロスには不安しかない。凜が騙されている。石田教授によって貶められようとしている。
もはや、漁船を待っている場合ではなかった。
東京へと帰ろうとした。その時、
「・・こっちばい」
漁船が音もなく港へ着いた。静音?どうやら、エンジン、ライトを消して、来たらしい。
「な・・なぜ?」
クロスは驚きながらも
「待っちょれ」
手を強引に引かれていく。
「偉い遅れてもうて」
草むら?
「どうしてこんな場所に?」
「追われとるんよ」
「誰にですか?」
「・・あそこの警備の連中ばい」
研究所の跡地を、見張る者が?なぜ?
「やつら、ダチを連れて行きよった。行方不明じゃ。次はわいの番じゃ」
・・彼らは、公務員だ。昼間見たとき、制服に書いてあった。
どういうことだ?何故、爆発の目撃者を、国が追う?




