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9 怪しい目

冴木総一朗が起こした、2年前の、研究所の爆発事故。


それによって犠牲になった人たちの追悼式典が行われる。


代表者 大臣  大道寺 治義(はるよし)

    

    石田研究所 石田 一成

          冴木 凛

    

    看護師   篠原 夕


場所は東京。


実際に冴木研究所があった場所は、日本の、九州地方。しかし、爆発による影響で、危険地域とされているため、ここ、石田研究所で、行われる。

「大勢の犠牲者に追悼の意を表します」


「大道寺先生。ありがとうございました」


「やあ、石田君」


大道寺 治義。財政を取り仕切る政治家の大臣。

石田は頭を下げ、握手をする。その横に居る、凜も。


「いや、相変わらず。美しい、とても前科物の娘とは思えないね」

「・・!」

凜は父を侮辱された気がするが、抑えた。


「後でわしの部屋へ来なさい」

凛の腰に触れ大道寺は去った。


「・・」


ーー


「凛、マスコミが来たぞ、しっかり答えなさい」


「凛先生!お父さんの起こした爆発で大勢の犠牲者になった人々に謝罪はないんですか?」


「申し訳ありません・・」

「あなたは爆発の目の前に居たのに、どうして無事だったんですか?共犯じゃないんですか?」

事故から、ずっとマスコミとはこんなやり取りをしていた。感情を抑える凛。


「皆さん、今日この場でお知らせすることがあります」

石田教授は、


(来週、シナプスで、がんを治す)

脳腫瘍患者

蔵戸 卿 の手術を、大々的に発表する。


騒ぐマスコミ。


その質疑応答中。


「凛、大臣の部屋へ行きなさい、粗相のないようにな」


ーー


「よく来たな。こっちへ来い」

怪しく光る大道寺の瞳。


「・・・」

無言で頭を下げ、凜は向かい合う。


「それにしても、美しい。総一朗も大犯罪者なのに、よく産んだ。唯一これだけは褒めれることだ」

言いながら、肩を抱き寄せてくる。


「それに、ケンブン様も殺しおった・・。お陰で計画は台無しだ」

凜は身体を預けながら、耐えている。


「・・計画?犠牲者の剛威 権文さま、ですか?」


「おい、人形は口を聞かなくていい」

無視して、欲望を浴びせてくる。


「私は、この事で手術が出来なくなるかもしれません・・」

大道寺の手が止まる。


「・・なに?」


「来週手術なんです。これは、大臣にとっても大切な事では?」


「人形のくせに・・何が言いたい?」


「終わってからならば、いくらでもお相手します。ですからそれまでは、お控えください。」


「わしに命令するのか?」


「・・いえ、私の父は大変なことをしました。だから、私なんてどうせもいいです。でも、シナプス手術が成功すれば、大臣様の地位もますます安泰です。それからなら、私も心から楽しめます・・」


「ふん、人形め。くだらん・・」

無視して身体を寄せてくるが、その時。


(ガシャン!)

コップの割れる音。


「誰だ!?」


「ごめんなさい!」


そこには看護師の篠原 夕が居た。


「お飲み物をお持ちしたのですが!」


「ちっ!邪魔が入ったか」

凜から離れる大道寺。そして、何事もなかったようにする。


「いいか、この事は誰にも言うなよ?必ず手術を成功させろ、そしたら可愛がってやる」


部屋を追い出された。


ーーー


「凜先生、大丈夫ですか?」


「ええ、ありがとう、助けてくれて・・」

身なりを整える。

「篠原さん、話聞いてたの?」


「はい、最初から。あの変態じじい、顔が危なそうだったので」


「そう、いいカンしてる」

「そりゃ、先生の所で働いてるんですから」

2人は微笑みながら、会場へ戻った。

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