第一話:黎明
夜が明けた。また一日が始まる。この醜い世界には、何も生産的なことは起きていない
「敵襲ー!敵襲ー!」
「またかよーーーー!爆撃要請は?」
「くるわけねえだろ!俺らは捨て駒なんだよ!」
「敵、突っ込んできます!」
「帝國、万歳!」
「突撃するぞ!」
「帝國は負けねえ!」
『敵、突入してきます!』
『なんで俺たちが攻めてるのに攻めてくるんだよ!』
『散開しろ!包囲して叩け!』
「散開したぞ、Bプラン通り、各個撃破だ!密集して一個ずつ叩け!」
『指揮官。敵が、敵が!』
『こっちに来るんじゃない!部隊を再集結…』
『間に合いません!お逃げください!』
『逃げれるわけないだろう!帝国軍だぞ!頭をつぶされるのに変わりはない!ここで迎え撃って、友軍が包囲してくれるのを待つぞ!』
「きつすぎる、補給もなし、吸血鬼の援護もない昼間だ。夜まで持ちこたえるぞ!」
『指揮官、敵が、退いていきます!それどころか、前の防衛線以降まで下がって!』
『(今がチャンスか?)』
『いや、部隊を再編するのが先だ。』
『指揮官!一部の将校たちが、突撃していきます!』
『止めろ!』
『通信妨害で指令が届きにくく、たとえ届いたとしても、聞く耳を持たないでしょう。』
『あいつら...そんなに上級国民勲章が欲しいのか!』
『あいつらは放っておけ、部隊の再編だ!』
『は!』
「なーんだ、あいつらも馬鹿じゃないのか...」
「結局殺せたのは2個中隊くらいかー」
「もうちょい殺したいなあー」