4話 依頼を受ける下準備?
俺が受けるのは「進め!!ゴブリン駆除隊」という依頼だ。
なんでも、ゴブリンが大量発生したそうで、村の畑が荒らされてるとのことだ。報酬もそこそこもらえるそうだ。
因みにこの世界のお金の単位は「ルド」。バッツによると、1ルド=100円程度だそうだ。
依頼は以下の通り
「進め!!ゴブリン駆除隊」
依頼内容→約20体ほどのゴブリンを倒してほしい。
報酬→200ルド 村に滞在期間中の食事。
……だそうだ。
食事付きっていうのがアツいな。
俺は、リリアさんから依頼を受注した。
思い立ったが吉日、と思い出発しようとしたら、もう夜だった。 …………どうする?
「仕方ありません。ギルマスに事情を話しどこか部屋を貸してもらいましょう。」
と、バッツは言うが、そんな虫のいい話あるか?
「問題ないと思います。それに、私もスリープモードに移行できないのは、嫌ですしね。」
ーーーーーーーーーーーギルマス室の前。
リリアさんに無理を言って通してもらったのだが、いざとなると緊張する。
ガチャ。ドアを開けると、そこには信じがたい光景が広がっていた。
そう、ギルドマスターは、寝ていたのだ。
俺の気配を感じとって慌てて起きたギルドマスターだが、その姿はひどく慌てていた。
あれ、これって、ひょっとするといけるかも。
この隙を見逃さず、俺の中のM r.腹黒は発動した。
「ギルマス、今日はお願いがあって来ました。勿論、聞いてくれますよね?この姿を言いふらされたくなければ……………」
ギルマスに道は1つしか残されていなかった。
脳内の俺は少しギルマスのことを哀れに思っていた。
気分のいい朝を迎えた俺は、すぐさま自分の危機に気づいた。
金が無いのだ。つまり、ご飯が食べれない。
胃袋のピンチを感じとった俺は、「進め!!ゴブリン駆除隊」の依頼地であるナカータ村に行ってご飯にありつくことを考えた。
よし、今すぐ行こう。
幸いにもナカータ村までは、8キロぐらいしか無いので、俺の強化された身体能力なら20分程度で行ける……らしい。(バッツ情報)
せっかくなので、移動中にバッツにこの世界の情報を教えてもらうことにした。
ほぼ全てが、初めて聞くものだった。纏めたらこんな感じかな?
要塞国トロアス。
鎖国国家モンドール。
武装国家アスカル帝国。
永世中立国キリッド王国。
この大陸は4つの国によってわけられている。
この4つの国を四国という。
今俺がいるのが、トロアスだ。
川や山脈を国境にしているため、自然の要塞となっていて、守りが固い。
モンドールは鎖国国家だが、わずかにキリッドと貿易をしているらしい。だから、モンドールに渡るのは、許可が必要になるが可能らしい。
最大の軍事国家であるアスカルは、人類未開発地域に接しており、魔物からの被害に頭を悩ましている。
人類未開発地域に侵略するということは、アスカルの国力が増えるということになるので、侵略をしようとすれば、残り三国が敵に回る。
永世中立国キリッドは、最も国力が大きい。
戦争が起こっても、大陸の中央部にある中立国のキリッドを必然的に通ることになるので、この四国のうちキリッドの国内が乱れなければ、戦争は殆ど起こらない。
このように、各国の均衡が今は、取れているのだ。
四国 智明 「格闘家」 17歳 技量1
所持スキル 「身体強化」 「体力増強」
所持魔法 ……………………………
腕力 555 脚力 452 握力 252 魔力 72
予想戦闘能力 392