表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/11

エピソード6:後藤君への復讐

夜、後藤君の家の窓に挟んでおいた紙の切れ端には午後9時神社の境内にて待つと書いておいた。


佐藤君の再来と言われるほどアホなので来るだろうと踏んだ私は準備を進める。



午後8時、ひと足早く神社の境内に来た私の計画はこうだ。


藁人形に彼の名前と顔写真を貼り木に貼り付けているフリをする。彼がビビっているところに花火で爆撃である。


経済的負担が危ぶまれたが家にある湿気まみれの危険な打ち上げ花火を使用することでその問題は解決した。

ついでに田中君も連れてきた。

いざと言う時は盾になってもらう所存である。



午後9時、彼がやってきた。

生意気にもジャージで来ている。

先輩と会うのになぜそんなラフな格好なのか、常識がなっていない。

いや私には常識がどうのこうの言えるほどの大層な知識はない。

だが私は彼をギルティと決めつける。

彼の罪は冷蔵庫くらい重いのだ。



田中君がシャドーボクシングをしているのを横目に私はカーンカーンと釘を打ち始める。


彼は気づかない。


こんなに音を鳴らしているのに気づかないとは何事か。

バカなのか、アホなのか、どっちもか。


しびれを切らした私は花火に発火する。


花火は打ち上がる事なくその場で爆散した。

プゲェと悲鳴をあげて木っ端微塵になったわたしの姿は薄汚れて妖怪ともとれる凄まじい形相だったようで、田中君と後藤君はダチョウのような悲鳴をあげて逃げていった。



被害を省みない私の愛のムチは効果抜群だったようだ。

ちなみに打ち上げ花火爆散事件も私には効果抜群だった。

そういえば花火がまだあと2つ残っていた気がする。

視界の端に導火線が見える。


光っている。……え


あれ、そのまま短くなったらまた爆散、え、ちょ




〜~~~~~~~~~~~~~~

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ