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『適性銃器』
人類が持てる技術の粋を集めて開発された兵器。
人類史に記録されるあらゆる銃器を型どった兵器で、見た目こそ過去のそれと似ているが、実際は全くの別物であり性能も様々。拳銃程の大きさしかない『適性銃器』が、狙撃任務を完遂したという記録も残っている。
本銃器の最大の利点は、決して動作不良を起こさない事と、あらゆる局面に対応出来る柔軟な汎用性であろう。
運搬も容易で、非実体化していればかさ張る事もなく、非常時に平均コンマ五秒で手中に呼び出せる。
欠点は、適合者以外の人間に扱えないどころか触れることすら出来ない事だ。しかし、落としたとしても瞬時に手中に呼び戻す事が可能である為、大抵の場合は問題ない。
『ガンスリンガー』
『適性銃器』に適合した兵士の総称。
原則的に一人一挺の『適性銃器』を持っており、それぞれ好みに合わせたカスタマイズを施している。例外的に二挺以上の『適性銃器』を持つ『ガンスリンガー』も居るが、総じて何かしらの問題を抱えている。
『ガンスリンガー』は弾丸をほぼ無限に産み出すことが出来、戦場で弾切れを起こすことは無い。『適性銃器』が最強である由縁の一つである。
不思議な事に、『適性銃器』に適合する『ガンスリンガー』は若い男女というのが通例である。最高齢でも二十五歳が限界で、それより上になると全く受け付けない。
これが理由で、大戦中は多くの学徒兵が戦場で見られた。