私はまた獣になりました。(※軽くR18)
月日が経つのは早いモノデスネ☆
気がつけば―――オークデュレ帝国に来てから、すでに2ヶ月が過ぎていた。
「あ゛~…ヤリたい。 がっつんがっつんにヤリたい」
「は、はははははしたないですわよ…義姉様っ…」
恥ずかしそうに頬を真っ赤に染めるセリアとベルアに、私の欲求不満は更に止まらない。
「アレクとヤるしかねぇか…でもなぁ…」
「あら…でもどうかしら…? あの子、女の子と付き合ったことないし…多分したことも無いんじゃないかしら? 閨の講義も、確か教本だけで済ませたと思うのだけれど…」
──────────マ ジ で ?!
マリアののほほんとした発言に、私は本気で戦慄した。
────────27歳で童貞…
あの鷹のような厳つい顔で、童貞……。
着痩せするのか、意外とアレクの身体は筋肉質だ。
細マッチョだ。
私は知っている。
散々ベタベタとくっつかれているからな。
「ちょっと…それはそれで美味しい……いやでも…アレクだしな…絶対むっつりっぽいんだよな…」
「あの子、あの無表情でしょう…あんまり感情の起伏もないし…性欲も無いんじゃないかしら? って心配してたのよねぇ…」
マリアの発言は親としてどうなのか…。
「避妊薬あればなぁ…がっつりヤレるのに……」
「別にアレクとすれば良いじゃろうて…お主も次期王妃なのだから」
「は? いや無理無理無理っ……まだ自由を謳歌したい!」
「義姉様の世界では…その…結婚前にそんなことをしても良いのですか?」
「あ~…向こうでは恋人だろうと夫だろうと、そうじゃない人だろうと、ヤリたい時にヤってるね。 私もそうだったし」
「「「「ええええええええええ?!」」」」
驚く4人に、私は意識して口角を持ち上げた。
「ミア…お主凄いのぅ…」
さすがにこの事実には、リーチェでさえ驚いたようだ。
だがしかし────、私も元は人間な訳で…人間の3大(食欲・睡眠・性欲)欲求には勝てません。
──────────と、言う訳で。
私は夜、お風呂に入って夜着に着替えた後、空間移動で初めてアレクの部屋にやってきた。
他の人としたら、不貞を働いたとかなんとかで刑を受ける羽目になる。
まぁ────私は現在魔女だから関係無いけれども。
ただ────アレクの身体は私の好みだったから。
なので────彼とヤって発散することにしようと思ったまでだ。
「な、なななななっ…ミア?!」
タイミング良く…ベッドの上で横臥し驚いているアレクの身体を跨ぎ、私はそれはそれはにっこりと微笑んだ。
「頂きます♪」
多分この時の私は──────アレクにとって、一生忘れられない人間となったことだろう。
「ぅぅぅ…」
「ご馳走様でした♪ ふふふ…アレクったら可愛いんだから…」
攻めに攻めて、私はアレクを美味しく頂いた訳なのだが…。
アレクは本当に童貞だったらしく、終始無表情ではあったが、私のする事に赤くなったり青くなったりと怯え半泣き状態だった。
あれだけ人にべたべたくっついていたくせに…
実は童貞だとか……
いつもならば鷹のように厳つく凛々しい無表情が、微妙にだが怯え赤い瞳が潤み、私の身体で快感を得て震えながらも受け入れるアレク…。
──────くっそ可愛いじゃないかっ………!!
「長さも太さも硬さも最高だったな!」
「……うぅぅ…」
恥ずかしそうに顔を枕で隠しているアレクが可愛くて可愛くて………
「もうやめっ────」
「まだまだできるだろう?」
───────────私はまた獣になりました。




