表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様の御子  作者: 珠州 那緒
4/20

正解でしたが・・・嬉しくありません。





──────さて、どうしたものか…



彼の視線はブレない。

私がここに現れてから、ずっと行動を視線で追いかけられている。



「あ~…あのさ、さっきからその…いや、やっぱり良…」

「俺と結婚しませんか?」

「「「────────は?」」」



黒髪赤眼────もとい、アレクシスは私の近くに寄ってくると、無表情にそう言った。



「ぁ…ぃゃ…ぅん……無理」

「俺ではミアの夫になれないだろうか?」

「──────」



無表情に見下ろされ、平坦な声でそんなことを言われても…。

まったく心が動じない。



「俺なら……ミアのことを大事にできる」



──────あらやだ…ちょっとドキッとしちゃ………わないのが私だよ。



見つめあうこと、数十秒。

彼の瞳が薄っすら潤み揺れているのに気づき、私は深く溜息を吐き出した。



──────やっぱり無理か…



彼の視線は、向こうに居た時に散々味わったもの。



──────どうしたものか…



私の勘が外れなければ────アレクシス(コイツ)はヤンデレタイプだ。



監禁拘束当たり前、下手をすればずっと犯されパターン…。



「……恋人からなら良いですよ?」



無表情で首を傾げてそう言えば──────。



アレクシスは深く頷き、ふっと彼の口角が嬉しそうに持ち上がった。










────────正解でしたが、嬉しくありません。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ