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大変な学校。

三人称での挑戦を少しっ!

キーンコーンカーンコーン

そんなありふれたチャイムの音が中学校の校舎に響き渡る。

なぜチャイムがなったかというとそれは掃除の時間を知らせる為のチャイムであった。

校舎の中を歩く生徒は口々に先ほど迄の授業の感想を述べる。

大体が「めんどくせー」である。

そして掃除の為に教室から出て行く生徒たち、それが廊下にあふれる。

しかし掃除の時間になっても机に倒れ伏している生徒が一人。

いや、倒れ伏しているのではなく正確には机に上半身を預け、両腕を机からだらっと下ろし顔を机に向けている。

あぁ、それが倒れ伏していると言うのか。・・・・・失敬。

掃除が始まって教室の上部に取り付けられているスピーカーから掃除を促す為だかなんだか知らないが軽快な音楽が流れる。

しかしその音には目をくれずひたすら机にだれている少年。器用に消しゴムを耳に取り付けている。

・・・・取り付けている。それであっていると思う。

その様子を見兼ねたのか一人の男生徒がため息を一つ吐いてその生徒の方に歩く。

そしてその生徒の席の横に来たその男生徒は、その少年の耳についた消しゴムを・・・・


グッ

押し込めた。


それに驚いたのかその少年は椅子ごと派手な音を立て後ろに倒れた。

その少年は倒れた事は気にせずに耳の押し込まれた消しゴムを焦った顔して取りにかかる。

それに笑いを抑えられなくなったのか男生徒はカラカラと笑う。

「お前なにしやがる!?俺の崇高な睡眠を妨げるなんて真似を!?」

耳に押し込まれた消しゴムがやっと取れたのか少年は批判の声を上げる。

「お前さんが崇高な睡眠とやらを取っているから我輩はそれを起こしてやったのだ。」

慣れた口調でその批判には目をくれずエッヘンと胸を張る男生徒。

「俺があんな無知の呪文をわかるわけないだろうがっ!これは何だ?魔道書か?魔法の教科書か何かか?!」

少年は机をあさり、何かを男生徒の前に出す。

・・・・しかしそれはどうみても英語の教科書。

男生徒はそれを見て壮大なため息をつき、英語の教科書をはたき落とす。

「魔道書?ありがち嘘ではないと思うがね・・・あぁそんな事はどうでもいいや・・・速く!」

男生徒はこれまた慣れた口調で一気に幕したて最後に机をビシィと音がなるほど指差した。

「へいへい・・・分かりましたよ」

少年はめんどくさそうに英語の教科書を拾い、机を後ろに下げた。



キーンコーンカーンコーン

「終わったァァァァァ!!!」

チャイムがなった瞬間に少年は椅子から立ち上がる。

因みにこれは帰りのチャイムだ。

少年はさっきのゴタゴタの後にはいろいろな人にあれしろ、これしろと言われまくったのである。

中には塵取りをしろやら箒で掃け、などと言った普通の物から酒買ってこいやら何やら半ば強制な事もやらされたのであった。

あまり深くは探らないで置いてあげて欲しい。

そのため彼が帰れる時間になったチャイムは拘束終了時刻を示す重要なチャイムであった。

だからって帰りの会の途中で奇声を上げながら立ち上がるのはどうかと思う。

彼は数秒間その奇声を上げた姿勢を保ったがすぐに何事もなかったように座る。

そして帰りの会は何事もなかったかのように進んだ。



「やぁーっと終わったぜ・・・」

少年は大きな伸びをして帰りの会の終わった教室に一人残っている。

大体の生徒は部活動のため足早に教室を去って行った。

しかし彼は部活には所属はしていない。あえて言おう、帰宅部である。

読んで字のまんま家に直行で帰る事である。

帰宅部はキモいだのなんだの抜かす輩はたまにいるが大抵の者が

『家に帰るのがいったい何がいけないんだ?』

という言葉を聞くと納得するという伝説があったりなかったり。

彼はクラスの嫌われ者でもないがクラスのムードメイカーでもないので中立の立場だ。

事実だけいうとあまりクラスに貢献していない。

まぁたまに変な行動をするのが玉に瑕だが大抵の生徒はもう二年になって1ヶ月経っているのでもう突っ込まない。

たまにその行動に突っ込んで行く者もいるが大抵の場合、撃沈する。それ程に彼の変な行動は底が見えないのである。


少年は帰りの準備ができていなかった為に残っている様子。

しばらく経つと彼は大きなバックを持って自分の席を立つ。

基本彼は全てをバックに詰め込んでいる。主に夢と希望が・・・は、冗談として全部の教科書を詰め込んでいる。

「よっこら・・・っと」

大きなバックの為に少しふらつきながら彼は昇降口を目指す。


「ふぁぁぁぁ・・・・」

彼は基準服の両ポケットに手を差込んで昇降口で大あくびをする。

基本的に彼はあまり長くは眠れないのだ。

なので大あくびくらいは出る・・・はず。

「あぁ〜っと」

あくびを終えて彼は上履きを脱ぎ、靴を出し、それを履く。

・・・・という動作は今日は出来なかった。

最後の工程のはずの靴が見当たらない。

彼はあまりにもクラスに貢献していないので不服を言う輩を少なくはない。

「あぁ・・・またあいつか?」

少年は検討がついているのか一瞬で言葉にする。

あいつと言うのは女子だ。名前は彼は覚えていない様子。

女子と言っても大半の男子が持っている幻想をぶち壊してくれるぐらいの事は平気でやる。

その女子は何故か少年の靴を隠すのだ。

「んー・・・ここか?」

と言って少年は昇降口に掛かっている掛け時計の上に目をやる。

しかしその周辺には足をかける事のできる物は一切なし。

「どっこいしょ」

気の抜けた声とは裏腹に凄い行動をした。

簡単にいうとマリオよろしくの壁ジャンプ垂直バージョンである。

彼は基準服で黄色の上履きのまま壁を登った。

そして彼の手には見覚えのある靴が握られている。

「よし。これで帰れるぞ」

と足早に昇降口に向かい、靴を履き外への扉を開けた。



「マジかよ」

少年は人から見てもわかるような嫌な顔をする。

少年の目の前には『現在工事中』の看板。

大きなバックを持った彼は早く家に帰りたかったらしく大きなため息をつく。

「しゃぁねぇか」

少年は嫌そうな表情を顔いっぱいに貼り付け道を戻る。

そして彼は横道に入った。




難しいなぁ・・・

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