表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

生中結婚

作者: ヒロモト

分娩室にタキシードと花束……少しミスマッチか?

いや。プロポーズするんだから正装でなくては。


「結婚して下さい」


「ぅぅうおねがいじやーーす!」


「おおっ!」


今まさに『半分この世に産まれてきた』赤ん坊の代わりに母親が返事をしてくれた。

私はカズナリ。89才。余命一ヶ月を宣告されたジジィだ。

出産中のこの女は綺羅羅きらら

私に多額の借金のあるゴミ女だ。

きららは借金をチャラにする代わりにと自分の子供を売った。

それがこの子……梅子。

自分の嫁の名前をつけられるなんて最高だ。

産まれる前からこんなジジィの嫁になる事が決まっているなんて可哀想に……


「ふぅぅん!遺産もくれるんでずよねぇ!」


「うるさいなぁ!そうだよ!」


「あじゃじゃまぁーす!」


汚い声で囀るな。感動が薄れる。

おお梅子。この子は生後1年以内に未亡人になるのが決まっている。

すまないなぁ!遺産は好きに使え!好きなだけオムツもミルクも買え!

梅子。お前の戸籍を汚してしまうのが苦しい。


「それにしても立派なお◯ん◯んだ」


梅子は逆子だった。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ