プロローグ_はじめまして
(視点:???)
この世界は楽しいで溢れている。その筈なのに、退屈であり、滑稽でもあり、そのうえ作りが実におざなりである。もしこんな世界を作ったやつが目の前にいたら、私だったらぶん殴ってやりたいね。はっはっはっは(泣)。
(視点:佐藤 煇)
もしも突然異世界に飛ばされたりしてさぁ、チート能力なんか貰って、悪を倒して、女の子にモテモテになっちゃったりしたらさぁ...最高だよなそんなの。ぐえへへ....。いやでもさ、そんなベタベタな妄想で楽しめてる俺すごくない?まあそんなこと考えたって仕方がないのはわかってる。だって俺はただの高校生で、大した才能もない、ただの凡人だからだ。訂正、そこそこ顔がいい自信ある。だから顔のいい凡人だな。でもさ、やっぱりそう割り切ったところで、何もかもが上手く行くような妄想の世界に行かないわけもなくて。異世界に行ける可能性はゼロじゃないんだ。仕方ないだろう?
そうやっていつも通り退屈な6限の国語の授業の暇を潰していく。i◯adの充電があったら漫画読めたのに...。ったく、なんでうちの高校はスマホ使っちゃいけないんだよ。
キーン...コーン...カーン...コーン
待ちに待った授業のチャイム。俺は妄想をやめ、しっかり挨拶をして、ろくに見てもなかったノートと教科書を閉じ、そして大きくため息を吐いた。
「どうしたんだよ、そんなにiP◯dなかったの辛かったのか?まじめに授業受けれんのかねー?お前」
「うるせーよ、道具もなんも出さずに寝てただけのお前には一番言われたかねえよクソ山崎が。さっさと◯ね」
「そこまでいうか」
ガチでうるせー、今ほど憂鬱な時間はねえっての。空気読め。この見るからに気怠そーな俺のイケメンフェイスが見えねえのかね?
「そーしけた面すんじゃねーよ。ま、まあ仕方ねえじゃん...w。ほら来てんぞお前の愛しのオカセン..w」
うげぇ.....。そこにいたのは体育の岡本先生だった。はぁ...なんで水泳のテスト休んだかなぁ。んで補修テストをなんで金曜の放課後にするかなぁ...。華の金曜様だぞ?この憂鬱な5日間の救いだぞ?それを踏み躙るような行為はあってはならんことでしょ。そんでもって俺こいつにひでぇぐらい嫌われれんだよなぁ。俺なんかしたか?強いていうならオカセンが屁こいた瞬間に爆笑したことぐらいだろ。そんなんで嫌うかね普通。俺は嫌う。....。まあいくか。だるいなぁ。
そんな時だった。
大きな音がした。そして空間に亀裂が入った。
これは救いか?
そんなバカなことを考えているうちに、意識が遠のいて行くのを感じた。




