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無能だとクラスで馬鹿にされてた俺、実は最強の暗殺者、召喚された異世界で見事に無双してしまう~今更命乞いしても遅い、虐められてたのはただのフリだったんだからな~  作者: 空地 大乃
第三章 冒険者となった暗殺者編

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第50話 何かパーティーを勧められた

 ギルドマスターが唐突に俺を身元引受人にしようとしてきた。俺としては全く意味がわからないことだ。


「ちょっとまってくれ。どうして俺が身元引受人になる流れになるんだ?」

「リョウガ。お前が助けたんだからしっかり責任取って見てやれよ」


 いやいや、それはどう考えてもおかしい。


「助けたのは成り行きだぞ」

「リョウガ! お願い! 私を引き取って!」


 俺としては助けたくて助けたわけじゃない。だがマリスが俺の手を握って懇願してきた。何か誤解を生みそうな言い方な気がする。


「おいおい見てみろよあっちで面白い事が起きてるぞ」

「何だ公開告白か?」

「いいぞもっとやれ!」

「あんたも男ならしっかり責任取りなよ~」


 そして周囲も騒ぎ出し好き勝手言い出したぞ。完全に面白がってるな。


「登録が終わって戻ってみたら面白い話になってるねぇ」

「どこが面白いんだどこが」


 スカーレッドがニヤニヤしながらやってきた。こいつもこの状況を楽しんでそうだ。


「強制じゃないなら俺は引き受けないぞ」

「そんなこと言わないで。私はきっと役に立つわ」


 マリスが自分をアピールしてきたが俺の殺気で動けなくなる程度だからな。


「確かに強制じゃないが悪い話ではないんだぞ。冒険者としてソロで続けるのは限界がある。パーティーを組んでないと任せられない仕事もあるからな。それに魔族は魔力が高い。半魔ならその特性を受け継いでいるだろうから魔法も得意だろう?」


 そう言ってギルドマスターがマリスに目を向けた。だがマリスが目を点にして顔を背けた。


「……待て、お前まさか魔法が使えないのか?」

「か、勘違いしないでよ! 全く使えないわけじゃない! きょ、強化魔法ぐらいならなんとか!」

 

 マリスが反論したが、強化魔法というと肉体を強化出来るという意味で考えていいのか?


「マジか。いや強化魔法も役には立つがな」

「まぁ、魔法が得意と言えるほどではないかもね」


 ギルドマスターが弱った顔を見せスカーレッドも苦笑していた。どうやら強化魔法だけでは魔法の使い手としてはイマイチと言った評価らしいな。


「でも私は戦闘なら得意なの! 絶対役立つから!」


 マリスがアピールしてきた。しかしなんで俺相手にそんなに必死なのかと思ったが、奴隷から解放されたいからか。


 そう考えたらこのまま断り続けてもいいが、一旦引き受けるのが一番面倒がないか。


「ま、まぁちょっと思ったのとは違ったがパーティーを組んでいた方が有利なのは確かだ。どうだリョウガ?」

「わかった引き受けるよ」

「そうか。たしかに無理にとは言えないが、ていいのか!」


 ギルドマスターが驚いたかををしていた。何だ? もしかして断ってもよかったのか?


「いや断ってもいいなら――」

「よし! それなら早速手続きを取るぞ! 言質は取ったからな」

「リョウガ! 男なら一度口にしたことは責任取らないと駄目だからね!」


 結局俺の発言からマリスの身元引受人になることが決まってしまった。マリスも必死だな。まぁいいか――

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