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無能だとクラスで馬鹿にされてた俺、実は最強の暗殺者、召喚された異世界で見事に無双してしまう~今更命乞いしても遅い、虐められてたのはただのフリだったんだからな~  作者: 空地 大乃
第三章 冒険者となった暗殺者編

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第42話 暗殺者は二つの依頼を受ける

 ギルドで依頼を受けた後、俺は適当な店で袋を購入した。魔法の袋というのがあるらしくそれがあればそれなりの量が入るらしい。


 金貨百枚ぐらい使ったがそれでもまだ余裕がある。残った金貨の入った革袋もその中に入れておいた。


 買い物を終えた後で俺は門に向かった。流石に現代とは比べ物にならないが往来にはそれなりに人の姿があった。

 

 馬車も行き交い同業の冒険者の姿も見える。そのまま門に向かうと門番の中にモンドの姿があった。


「やぁ。今日はこれから仕事かな?」

「あぁ。今日から正式に依頼を受けられることとなった」

「ということは無事冒険者になれたんだね。それなら冒険者証を見せてもらっていいかな?」


 街を出るときと入る時には許可証が必要になると以前聞いたな。冒険者なら発行してもらった冒険者証さえあれば自由に出入り出来る。


「確かに。しかしE級とは凄いじゃないか」

「ありがとう」


 褒められたから御礼は言っておいた。凄いというのはこの街に来てから日が経ってないからだろうな。


「ただ冒険者の仕事は危険だからそこは注意するんだよ。この門を出てから結局帰ってこなかった冒険者も多いからね」

「肝に銘じておくよ」

 

 そして俺は門番と別れて街の外に出た。依頼の採取で必要となる薬草はここから南東に向かった先の森に生えてるらしい。

 

 勿論冒険者ギルドに来る依頼だから簡単ではなく森には危険な魔物や魔獣が蔓延ってるようだ。


 とにかくどんなものか行ってみるか。森までは急ぎ足で十分もあればたどり着けた。それでもかなり余裕を持ってたぐらいだ。俺の足は速いからな。そこは自覚している。普通の人間ならこの距離で一時間以上は掛かるだろう。


 さて。とりあえず森に入ってみた。


「キシャアァアアァアア!」

「なんだただの蛇か」


 森に足を踏み入れて早速大きめの蛇が大口開けて襲いかかってきたが足刀で両断した。人を飲み込めるぐらいのサイズがあるが考えなしに突っ込んでくる蛇程度は余裕だ。


 倒した蛇は解体しておく。皮とか素材になるものは集めておいた方がいいみたいだからな。


 肉も解体しておくかとバラしてみたら腹から骨が大量に出てきた。人骨だな。消化しきれてないのか冒険者証も何枚か入ってる。


 どうやらこの蛇にやられた冒険者がいるようだな。う~ん普通は犠牲になった冒険者の形見も拾っていくものなのか?


 まぁ邪魔にもならないし袋に入れておくか。サクッと解体した後更に奥に進む。


「あ、あぁ、あ"あ"あ"あ"あ"ッ」

「ヴぁ、が、がッ、アァア」

「ひぃ、いや、頭がクチュクチュって、あ、あい、らめぇ、たすけ、あ、ぁあああぁあああぁああ!」


 奥から三人の男女が姿を見せた。頭に蜘蛛みたいのが張り付いていて男二人は奇声を上げていた。女はしゃべれなくもなさそうだが、もう手遅れだろうな。

 

 どうやらあれは人間の頭に寄生して乗っ取るタイプの敵らしいな。


「「「あぁあああぁああぁああ!」」」


 三人の男女が襲いかかってきた。一人は剣を抜いて切りかかってきて一人は弓を引き、女の方は詠唱を始めている。


「悪いが手遅れなら死んでくれ」


 切りかかってきた剣士の腕を取り相手の武器を利用して首を刎ねた。念のため浮き上がった頭は蜘蛛ごと蹴りで砕いておく。


 そのまま跳躍し弓を引く男の頭上をとって首をねじ切った後で頭と蜘蛛を潰す。すると火球が俺に向かって飛んできたが拳圧でかき消しついでに女の腹にも風穴が開いた。それを認めた後もう一発の拳圧で蜘蛛と頭を粉々にした。


 これで終わりと。なるほど危険は危険みたいだが思ったよりは大したことなさそうだな――

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