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アル中との斗い

先日、懲戒処分を受けました。

高校生の時にお酒に憧れた。

お祝いの席や法事なんかで、ビールを少し飲んだり、正月に猪口1杯だけお酒を飲む機会が15か16の頃からあって、『 大人=お酒が飲める 』というイメージをなんとなく持っていた。


私は、中学3年生くらいから、音楽に夢中になった。特にフォークソングが好きになり、アコースティックギターを買ったりした。アリス、風などをよく聞いていた。歌詞に影響を受けて、喫茶店に行ったり、要は少し背伸びしたかったのだと思う。大学生になってすぐに、タカダワタル的な生活を目指した。それが私にとってはステータスだった。若さゆえか、根拠のない自信に満ち溢れていた。幻想を抱き、そして、かぶれていたのだと思う。高田渡というフォークシンガーを知ってからは、より一層、音楽とお酒を紐付けて楽しんだ。


ドアーズのジム・モリソンのドキュメンタリー映画を見て衝撃を受けたこともある。そこからウイスキーを飲む=カッコイイ!になった。未来の事が視えていなかった。


ほどほどに楽しむということが私には難しかった。

何を言っても言い訳がましいが、遊びの時には全力で楽しみたかった。

これが、軽音バンドやアウトドア、キャンプとかなら良かったのだが、私はお酒を全力で楽しんでしまった。


始めのうちは、それでも良かったのかも知れない。

お酒は「時間」を豊かにしてくれたし、円滑なコミュニケーションのためのツールとしても役立つことがあった。


これまでを振り返ってみると、ほんの少しずつではあるが、失敗が増えていっていたのだ。それは始まりは思いがけないほど小さな失態だったのかも知れない。私は徐々に普通ではなくなっていった。


大学生にとっては、飲み会でたくさん飲める奴=ヒーローズだった。そしてそれは、社会人になっても変わらなかった。私が人並みにお酒に強かったのもアルコールに依存した要因の一つだ。


もともとお酒が全然飲めない体質なら、現在の自分にはなっていなかっただろう。


後悔先に立たず、ではあるが、これからの人生は断酒をして上手くやっていきたい。


とは云っても、なかなか断酒 出来ないものである。3ヶ月間 基本給の3割カットの懲戒処分を受けても、コンビニで簡単に酒が買えてしまう。


現実から目を背けるためのツールとして酒ほど手軽なものはない。或いは自傷行為なのだろうか?


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