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ツイノスミカ  作者: 日丘
9/19

第3話⑵ 軽微事故

 窓の外を見ると、空はカラッとした秋晴れだった。

 裏庭では優しい風が淡く光る草木を心地よく揺らしている。

 最近はだんだんと風が冷たくなり晩秋の侘しさを感じていたが、今日は日も照っていて穏やかで過ごしやすい天気だった。


「住吉くん、次ヨネさん連れてきて!」


 勢いよく真理子の指示が入り、住吉はすぐに現実に戻された。

 誘導してきた寺島さんが席に着いたのを確認すると、すぐさま一二三号室に向かった。

 窓外ののどかな風景とは反対にこの日の業務は普段以上に忙しい。


 原因は突発的な人員不足だった。

 まず今月から新しく入った派遣社員が、榎本さんの罵声に耐えきれず二日で突然辞めてしまった。

 それに加え小林も娘に感染症の疑いがあるということで昨日から急遽欠勤になった。

 不意に二人の欠勤者が出たことでシフトの穴埋めが間に合わず、住吉達現場のスタッフに皺寄せがきている。


「飯沼さん入れ歯してないじゃない!誰よ、連れてきたの」


 ケアマネージャーの鶴見の悪態が聞こえる。

 人員不足は相当深刻なようで、この日はとうとう普段事務所で働いている鶴見までもが現場の業務に駆り出されていた。

 日頃から文句の絶えない鶴見だが、急遽現場に駆り出されたことで今日は特に機嫌が悪そうだ。


「文句言うくらいなら、あんたももっと動けよ」


 真理子がボソッと愚痴を漏らす。

 鶴見に聞こえてるかどうか際どい距離で、見てるこちらがハラハラする。


「今日は空気最悪だな」


 門脇がうんざりした様子で耳打ちしてきた。

 門脇は飯沼さんを連れてきた当の本人だが、そんなことはおくびにも出さない。

 だが本当に空気が悪い。みんなクタクタな状態だった。


「門脇くん、ちょっと来て!」


 ついに門脇が目をつけられた。

 向こうでは、鶴見が鬼の形相で荒っぽく手招きしている。


「武本さんの介助は歩行器になったって言ったでしょ!ちゃんと聞いてなかったの?」


「あー、でも本人が絶対歩きたくないって聞かないから」


「本人の言うこと全部そのまま聞いてたら介護職がいる意味ないでしょ!サービス内容と違うことして、万が一それで事故でも起こったらどうすんのよ!」


 門脇は謝りながらも不満そうに耳を掻いている。

 鶴見がいることで、普段は見過ごされているような門脇の適当な仕事ぶりが今日は通用しない。ただ、あまりの忙しさもあってか、門脇の仕事ぶり自体にも今日は特に粗が目立っていた。


「だから口動かす暇があるなら手足動かせって」


 近くで真理子がボソッと毒付くのが聞こえる。

 たしかに鶴見の言う事は至極真っ当だが、真理子が言う通りある程度のことは見過ごしていかないと仕事が終わらないのが実情だった。

 ここら辺の考えの食い違いが現場派と事務所派の派閥争いを生んでいる。


「なんでこんな余裕がない時に余計なことばっかすんのかな。あの人が邪魔してる分、全部こっちがフォローしなくちゃいけないじゃん。いない方が絶対捗ってるよ」


「ほんと普段無関心の癖にこういう時だけ細かいことで文句言ってくんだよな」


 ようやく鶴見の説教から解放されて、こちらにやってきた門脇が真理子に同調する。

 真理子はそんな門脇を苦々しげに見ながらも何も言わなかった。

 今日を機にこれからまた派閥争いが激化する予感がする。

 ただその前にまずは今日の業務をなんとか乗り越えなければいけない。

 住吉は様々な不安を抱えながらも、次の業務に取り掛かった。



「ねえ、ちょっと。山際さんの脛、こんな大きなアザあった?」


 その日の夕方、鶴見の驚きと怒りの混じり合った声が食堂に響きわたった。

 その場にいた真理子、住吉、門脇、ジョアンが続々と鶴見の元に集まる。

 鶴見は入居者の山際百合子さんのズボンを少し捲り、右脛のあたりを指差している。

 見てみると鶴見の言う通り、山際さんの右脛の外側には十円玉大のアザが出来ていた。


「さっき山際さんが脛の部分さすってたから、ズボン捲って見せてもらったらこんな状態だったの」


 そう言って鶴見は集まった面々を見渡す。


「山際さんは元々こんなアザなかったですよ。朝からあったかはちょっと見てないからわからないけど」


「山際さんが足さすってるところも見たことないよな」


「アザの感じからして最近できたものよね。記録にはあるの?」


「記録にも最近のにはなかったと思うけど」


 真理子が確認するように周りのスタッフを見ると、住吉等も頷いて同意の意を示す。


「最近て昨日今日の話?入浴とかモーニングケアとかで誰も気づかなかったの?」


「こんなはっきりしたアザあったらさすがに気づきますよ」


「でも足の脛なんてどこでぶつけたんでしょう?」


「自分でやたじゃないですか?このお母さんいつも自分であちこち動くし」


「自分でぶつけてたとしたらどこでぶつけたんだろうな?室内には脛をぶつけるようなもの置いてなかったはずだけど」


「本人はわからないのかな」


 そう言うと、鶴見は山際さんに聞いた。


「山際さん、このアザどこでできたかわかりますか?」


 しかし、山際さんは首を振った。


「ごめんね。どこかでぶつけたんだとは思うんだけど、全然覚えてないの」


「謝らないといけないのはこちらの方よ。本当にごめんなさい」


 しかし、結局この場でははっきりしたことは何もわからなかった。

 業務が落ち着いた頃に改めて鶴見を中心に参加出来るスタッフで検証することになり、住吉等は忙しない業務に再び戻った。



 午後七時過ぎ、山際さんのアザの事故の検証が開始された。

 参加するのは山上、鶴見、呉田の事務所トリオの他、先程やっとのことで日勤業務を終えた住吉と門脇、そして見守り業務をジョアンに任せて急遽加わった遅番の真理子だ。

 この六人で山際さんが足の脛にアザを作った原因を突き止め、今後の対策を考えていく。

 場所は山際さんの居室と同じ構造をした二階のモデルルームを使うことになった。



 山際さんには軽度の認知症や下肢筋力の低下などの症状がある。ただ活動意欲は健在で、日中は自分で車椅子を動かし自由に過ごしている。

 車椅子から立ち上がることも出来るが、そこから自分で足を動かすことは出来ず、そのため下衣の更衣、トイレでの排泄、車椅子に乗り降りする際にはスタッフによる介助を必要としていた。

 今の段階ではその過程のどこでアザができたのか、全くわかっていない。

 一から探っていかなくてはいけない。


「まずはいつ頃出来たアザかっていうところからだね」


 施設長の山上が進行する。


「今回はたまたま鶴見さんが見つけてくれたわけだけど、普段の介助の中でこのアザに気づくタイミングってどこかあるかな?」


「入浴介助の時じゃないっすか?」


 門脇が答える。


「山際さんの入浴日っていつ?」


「昨日の午前中です」


「じゃあ、昨日の入浴の時に報告が上がってないってことは、それ以降に出来たってことだね」


 地道に範囲を絞っていく。


「モーニングケアの時の更衣介助でもこんな目立つアザがあれば気づくんじゃないかな」


 真理子が山際さんの足に目を向けながら口を開いた。


「山際さんて更衣介助も入るの?」


「ええ。上衣は自分で着替えてくれるんですけど、ズボンはスタッフが介助してます」


「でも、モーニングケアに入る早朝なんていつも忙しいし、見落とすこともあるんじゃないか?」


 門脇が口を挟む。


「このくらいはっきりしたアザなら忙しくても気づくと思うよ。実際あんなに忙しい時間帯でも鶴見さんは気づいたわけだし」


 真理子が皮肉を込めてチクリと言うと、鶴見はムッとした表情をして真理子を見た。


「でもそうなると、一応昨日の夜勤者に聞いて見た方がいいかもね。昨日の二階の夜勤て誰だっけ?」


「広岡さんだからこんなアザがあったらちゃんと気づいてるはずです」


 広岡佳奈は三十代のベテランの常勤スタッフで、ここ深緑の郷のサービスリーダーを務めている。

 縁の下の力持ちタイプで、目立たないが真面目でしっかり仕事をこなす人だ。

 モーニングケアを行ったのが広岡だと聞いて、全員がその時にはアザはなかったのだと内心で確信した。

 しかし、そうなると山際さんにアザが出来た時間はかなり絞られる。

 今朝の六時頃から夕方五時頃のおよそ半日の間だ。

 その間の山際さんの行動を振り返ってみると、普段と特に変わったところはない。居室でテレビを見ているか、食堂で食事やレクリエーションに参加しているかだった。

 山際さんが自分で動いている時にアザができたのだとしたら、いつどこでできたのか見当がつかない。


 しかし、ここで鶴見が異論を唱えた。


「介助中じゃないの?」


 その場にいる全員が鶴見を見る。


「だってアザのある場所って位置的にフットサポートの位置と同じじゃない?」


 車椅子には足を乗せるためのフットサポートが左右についている。

 鶴見の発言を受けて実際に車椅子に付いたフットサポートの位置と山際さんの脛のアザがあった位置を思い出して比較してみると、たしかに符号しているように見えた。


「そうすると山際さんの脛のアザはフットサポートにぶつかった時にできたもので、介助中の事故だったって考えるのが自然かもね」


 山上がまとめ、検証の結果スタッフのミスによるものだったと結論づけた。

 しかし、これに対して真理子が不満気に意を唱えた。


「でも山際さんの介助をする時はフットサポートを外して行うって決めて、みんなやってますよ」


 真理子の言う通り、山際さんの介助に入る際はあらかじめ足が当たってしまうことを想定し、フットサポートを外すことが決められていた。


「それほんとにみんなちゃんとやってるの?」


 これに対し呉田が疑いの目を向ける。

 たしかにルールが決まっているからといって、しっかり実行出来ているとは限らない。

 先程から俯きがちな門脇をチラッと見て口をつぐんでしまった真理子にしてもこの点は承知しているだろう。

 ただここでも介護スタッフがしっかり仕事をしていないせいだと主張したい鶴見や呉田と、介護スタッフも想定してしっかり対策をとっていると主張したい真理子との間でバチバチと対立が起きているのを住吉は感じた。


「そもそもそのルールってちゃんと周知出来てるの?」


「新しく入ってきたスタッフには教えてますし、パソコンの申し送りの記録にも載せてあるから知らない人はいないと思います」


「じゃあ、知っててやらない人がいるってことだよね。その対策はどうするの?」


 またも真理子が口をつぐむ。

 鶴見は勢いそのままに続けた。


「しかも、今日のモーニングケアから夕食までの間ってことは、今日いたスタッフの中にルールを無視してアザを作った人がいるってことじゃない」


 室内の空気が張り詰めるのを感じた。

 これはおそらくここにいる全員がわかっていたけれども、口にするのを躊躇していたことだった。

 ついに犯人探しの口火が切られた。


「今日、山際さんの介助に入った人誰?」


 鶴見がそう言って住吉等介護スタッフ三人を見渡した。

 誰も答えなかった。


「いないの?」


 鶴見と目がかち合った住吉は意見を促されているように感じ、蛇に睨まれた蛙の心境で答えた。


「ここにいないスタッフかもしれないです」


 再び沈黙が訪れる。それぞれが思い思いに考えを巡らせているようだった。

 沈黙を破ったのは真理子だった。


「そういえば門脇くん昼食の誘導で山際さんの介助入ってなかった?」


 皆の視線が門脇に集まった。


「いや、入ったっていうかちょっと関わったくらいだけど」


 門脇の苦しい誤魔化しに皆の視線が疑いの眼差しになったのを感じた。

 門脇が山際さんの介助に入っていることは住吉も気づいていた。

 昼食前の誘導は主に日勤の二人がやるからだ。住吉が山際さんの介助に入ってないということは、門脇が入っていたはずである。


「その時フットサポートちゃんと外した?」


「外したと思うけど覚えてないな」


「普段から外してたら、普通覚えてるでしょ」


 門脇のとぼけた調子に真理子が苛立ちを見せ始める。

 しかし、二人の問答は堂々巡りだった。


「いずれにしても」と山上が間に入って収束をはかる。


「昼食前は門脇さんだったかもしれないけど、今日山際さんの介助に入ったスタッフは他にもいるはずだよね。朝食前は広岡さんだろうし、朝食後は早番だし、昼食後は……、遅番かな?」


 山上の問いかけに真理子が頷く。


「その中で誰の責任か突き止めるのって難しいし、意味がないことだと思うんだよね。問題は今回ルールを守らなかったスタッフがいる可能性があって、どうしたら今後それを防げるかってことじゃないかな?」


 山上が三人のスタッフを見渡す。

 やはり真理子が一番に口を開いた。


「今回のことを反省して、それぞれが意識を持ってやっていくしかないんじゃないですか」


「それが出来ないから今回こうなったんじゃないの?」


 すぐさま鶴見が口を挟んだ。

 真理子はムッとした表情をして反論する。


「今後はより意識を持つべきって話です」


「次回意識を持ったって、どうせあなた達すぐ忘れるでしょ。そもそも前回フットサポートを外すルール決めた時も、付けてると危ないってわかってたから決めたんでしょ。それも忘れてるじゃない」


「じゃあ、馬鹿でも忘れないようにする案を出してくださいよ」


「なんでそこで開き直るのよ」


 この二人は完全に水と油だった。

 あまりの泥試合に見ていられなくなった住吉が二人から視線を外すと、困ったように眉をしかめた山上と目が合ってしまった。


「住吉くんはどうしたらいいと思う?」


 慌てて目を逸らしたが間に合わなかった。

 山上に投げられ、全員の視線が住吉に集中する。

 住吉は観念して真剣に考えてみた。

 鶴見と真理子の議論をまとめると、問題はどうすればスタッフが対策を忘れずに意識を持ち続けられるかということだろう。

 これを住吉は自分なりに結論づけてみた。


「介助のルールを決めて終わりにするんじゃなくて、今回のような事故の記録を定期的に掘り起こして更新するっていうのはどうですか?」


「更新?」


「ルールがあるだけだと忙しい時とかついつい疎かになっちゃうこともあるかもしれないですけど、事故の内容も頭に入ってるとその事故を繰り返さないようにっていう予防効果になるんじゃないかと思って」


「なるほど。月一のミーティングで掘り起こしてみるのとかはありかもね」


 住吉の提言は根本的な解決策にはなっていないかもしれない。

 鶴見と真理子は何か言いたそうだったが、それを察した山上は収集がつかなくなる前に先手を打って口を開いた。


「たしかにその方が今よりもみんな意識するようになるだろうし、いいかもね。他のみんなはどう?住吉くんより良い意見ある?」


 そしてこの有無を言わせぬ物言いに誰も反論しないことを確認すると、山上は今後の対応を手早くまとめた。


「今度のミーティングの時から始めるとして、その定期的な記録の更新は事故予防委員会でやってもらおうか。住吉くん、そのことを申し送り用の記録に入力しておいてもらってもいい?」


「わかりました」


「じゃあ今日の検証結果の記録は時間的に日勤の二人はもう結構な残業になってるし、遅番の真理子さんに頼んでいいかな?」


「……はい」


 真理子は顔を上げ、何か言いたそうな表情をするもそれを押し殺すように返答した。


「今回の山際さんのアザの事故は今日対応に当たった人にはみんなに可能性があるわけだから、全員が自分の行動を振り返って今後は注意していきましょう」


 山上は周りを見渡すとパチンと手を叩いて締めた。


「じゃあ、そういうわけで今回の検証は以上です。みんなおつかれ」


 山上の号令で山際さんの脛のアザの検証は終わった。

 しかし、皆がぞろぞろと部屋を出て行く間も真理子は納得いかない様子で俯いていた。



 門脇、住吉、真理子の三人はモデルルームの居室を出たところで事務所トリオと別れると、並んで廊下を歩いていた。

 先程の検証の空気を引きずるようになかなか誰も口を開こうとしない。

 そんな沈黙を破ったのは門脇だった。


「ったく。ただでさえ忙しい日なのに、どんだけ残業させるんだよな。三十分以上もダラダラと話してさ。しかもほとんど水掛け論じゃん」


 それはいつもの軽口の一つとして隣を歩く住吉に向けられた言葉だったが、その隣を歩いていた真理子がピクリと肩を震わせた。

 門脇も自身の空気の読めない発言に気づいたのか、慌てて明後日の方に視線を逸らしたが時すでに遅かった。


 真理子は「あのさ」と切り出すと、住吉越しの門脇に向かって問い詰めるように言った。


「山際さんのアザ、あれホントは門脇くんでしょ?」


 いきなりの核心をつく言葉に門脇は勢いよく振り向くと、真理子の顔をジロリと睨めつけた。

 そして呆れたようにそっぽを向くと言い放った。


「俺じゃないって。なんでそうなんだよ」


「だって門脇くんいつも山際さんの介助の時、フットサポート外さないで移乗してるでしょ」


「だからってそんなの別に俺だけじゃないだろ。俺は実際当ててねえっての」


「そんなの信用できるわけないじゃない。門脇くんがマニュアル通り介助してるとこなんて見たことないよ。いつもあんな適当な介助してて」


「適当じゃねえよ。だいたい全部のルール守ってるやつなんているのかよ。そんなことしたら仕事がまわらないだろ。それに」


 門脇は自身の筋肉を誇らしげに誇張して続ける。


「俺はそんな面倒なことしなくても小さい高齢者くらい力で持ち上げて楽に介助出来るんだよ。その方が早いんだからマニュアル通りする必要がないだろ」


 真理子は門脇の筋肉を呆れた目で見ながら反論する。


「そんな勝手なことばっか言ってないで決められたルールくらい守りなさいよ。なんであんたみたいな人たちのせいで私が事故記録まで書かなきゃいけないのよ」


「だから俺は違うって。俺たちの方が残業してんだから他人にあたるなよ」


 廊下の両側に並ぶ入居者の居室に配慮して声のボリュームはお互い抑えているが、ピリピリと空気が張り詰めている。

 真理子と門脇は住吉を挟んでお互い睨み合いになったが、そうこうしてるうちに別れ道についた。

 申し送りの記録の入力をする住吉と帰宅する門脇は事務所へ、遅番業務に戻る真理子は食堂へと行く。

 ちょうどよく二手に別れ、この場はなんとか事なきを得た。

 しかし、今回の二人の言い争いは明日からもしばらく尾をひいた。

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