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ここは何処? これは夢?

 「で、これからどうすりゃ良いと思う?」

俺は同じ状況にある友人達に声を掛けた。 何でそんな事を聞いたかたと言うと目の前の風景があり得ない事になってたに他ならない。目の前に広がるのは見渡す限りの草原とその向こうに広がる森と山。

途方に暮れるのも仕方ないと思う。だってついさっきまで学校の屋上に居たのだから…


 「どうするもこうするも状況が分からないからなぁ…」

そう言ったのは親友だった。明人はポケットからスマホ取り出し少し操作してたが

 「スマホは圏外か… これで救助を呼ぶ事は出来ない事が分かった。さて、どうしたもんかねぇ…まじで」


言いながらスマホをポケットにしまったのを見て俺は他の友人を見た。今ここに居るのは俺、安曇 武(あずみ たける)と親友:小林 明人(こばやし あきと)、従妹の柊 晃(ひいらぎ あきら)、晃の良き理解者で世話を焼く天野 由衣(あまの ゆい)、由衣の親友の井上 朱美(いのうえ あけみ)の5人だ。晃・由衣・朱美の3人はポカーンとして少し口が開いてたりして普段なかなか見る事が出来ない顔をしていた。


俺は最近人気のとあるキーワードがふと頭に浮かんだ。


 「これって異世界転移なのかねぇ…」

 

 「異世界転移って小説じゃないんだから…」


 「でも、それ以外でどうやってこの状況を説明するんだよ。俺たち全員で同じ夢でも見てるってか?」


 「そうじゃないけど、やっぱりこれって現実だよね?」


 「でもさ、異世界転移って言われた方がまだ分かりやすいよ? さっきまで屋上に居たのにピカッと光って目を開けたらいきなり草原だもんね。それ以外だとあの一瞬で宇宙人に誘拐されて他の星に連れてこられたとか?」


 「いやそれ宇宙人とかさらにあり得ないでしょ…」



「「「「「はぁぁ…」」」」」


今の現状を思って5人同時にため息が出た。その事に少しだけ笑みが出たが何にも解決してないんだよなぁ…

と言うか、こう言う異世界物って女神とか神様から何かしら説明あるじゃん。何で何も無しにいきなり草原に放り出されるとか難易度高過ぎね?

でもまぁ俺一人じゃ無くて気心しれた友人達と一緒なだけパニックにならずに済んでるのは他の奴らも同じらしい。ま、晃・由衣・朱美の3人は顔色が悪いけど。


とか考えてたら目があった朱美が


 「武は異世界物の小説とか読んでたよね? そういうのだとこの後の展開とか予想できない?」


と、聞いてきたので俺は考えてみる。


その様子を他の3人も注意深く見てきた。特に女子3人からの視線は真剣なモノでふざけたら何されるか分からんな。



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