◆国とかダンジョンとか
◆国とかダンジョンとか
「異世界ヤドカリ物語」で舞台になるのは一つの大陸に
その関連する国のすべてが収まっています。
大きさとしてはユーラシア大陸ぐらいをざっくり想定。
大陸の外は未調査の領域が広がっています。
というのも海は海洋モンスターの領域となっているため
浅瀬であっても往来には危険が伴います。
▼出てくる国の一覧
〇『グラインバルム王国』
リサ・ベルクヴァイン(お嬢)の所属する国。
大陸最大の国土を持つ国で、その広大な領土内に
広大な穀倉地帯、鉱山を持っています。
主要な産業は農耕になっていますが、
整備された流通経路を国内に持っているため交易も盛ん。
・「ミネア」
主人公が最初に立ち寄ったグラインバルムの街の一つ。
オイゲン・ベルクヴァイン(お爺さん)が西方への
冒険拠点として開拓した街。
主人公が訪れた際には西方の交易の要になってます。
〇『ガ・ゴルバル』
正式には国名ではなくて「ガ族が治める群れ」
といった意味合いとなっています。
西方に遍く強力なモンスターを狩り、
その素材を交易の要にしています。
弱肉強食を素でいく国風であり、
現在は獣王ライオネルが治めています。
グラインバルムとは正式な国境で隔てられてはいませんが
隣国という関係になってます。
単騎でも街一つ壊せる個体のいる獣人に対応するため。
また、オイゲンお爺さんがライオネル陛下の家系と
コネクションを持っているため、
街の防衛と外交を兼ねて
オイゲンお爺さんは監視塔に住むことになります。
〇『聖セントリア共和国』
大陸の東方に位置する国で学問や教育に定評があります。
お嬢が通うことになる魔法学校もここにあります。
また、星神教(仮)の総本山の教会がここにあり、
宗教の布教と読み書きの教育を一緒に行う事により
大陸最大の宗派となったため、小さな国土ではありながら
その影響力は強大です。
〇『魔国ギルデスタント』
セントリアのさらに東、短い海峡を越えた先にある
魔族達が暮らす小さな島国。
魔法適正が異様に高く、人の間で流布している一般的な
魔法のほかにも固有の魔法を数多く持っているという。
オイゲンお爺さんに連れられてお嬢もここへ
訪れたことがあり。
その際にマー君ことマクベリア・イグナート6世と
仲良くなる。
〇「工魔商業マギルステン」
ミネアの街からだいたい北方にある国。
ただしゴルバルやグラインバルムの一部とは無国籍地帯を
間に挟んでおり、国の周辺を辺境が囲っている。
昔から魔道具の生産が盛んでその性能と品質は
グラインバルムそれと比較にならない。
オイゲンお爺さんが若いころに魔法を学んだ国。
〇国の定義と無国籍地帯について
この世界の土地はすべてが人間の支配する土地ではなく、
エリアマスターというその土地などの領域を
自分の制御下に置くことが出来る特殊技能を持った者が
その影響範囲を領土として宣言する。
グラインバルムではそれらの能力を有するものを貴族や
王族と位置づけている。
そしてその制御下に入らない土地や強力なモンスターが
支配する土地は無国籍地帯となる。
▼ダンジョンについて
この世界のダンジョンは主に二種類ある。
自然に形成されたダンジョンと
人工的に作られたダンジョン。
どちらにもダンジョンコアとエリアマスターが存在する。
ダンジョンの役割は周辺の魔素の変動や流動を安定化し
周辺のモンスターを内部に引き込む性質がある。
人工ダンジョンはその性質を利用し、
人間の活動範囲を拡張するために人為的に作られた
ダンジョンとなっている。
自然に形成されたダンジョンは自然界で条件がそろい
生み出されたダンジョンコアにエリアマスターが付いて
ダンジョンとして機能することになる。
自然に形成されたダンジョンはその成り立ち上、
意図しない場所に出現したせいで人の害になったりする。
さらには人に害を成す種族がエリアマスターになった場合
近隣に大きな被害が出るため、冒険者ギルドはこれらの
早期発見とダンジョンコアの回収、封印も行っている。
〇ダンジョンと魔法の袋
その性質上高い魔力を纏っているダンジョン。
そんなダンジョンの有用性は他にも存在する。
そのうちの一つは魔法の袋の機能。
特殊な術式を組み上げることによってダンジョン内に
存在する空間を袋の中の空間と接続反転させる。
するとダンジョンと接続したその袋は、
そのダンジョンの一室に相当する容量を持った
「魔法の袋」となる。
この魔法式の維持コストはダンジョンが
肩代わりするようになるので袋の保持者は
少量の魔力でこの空間魔法を使える。
問題があるとすれば、魔法の袋がスキル攻撃等で
多大な損傷をおった場合、
もしくはダンジョンで術式に使用した一室が
魔力の喪失、一定量の破損を受けた場合、
袋に格納していた中身はダンジョン内に
取り残されてしまうことになる。