予期せぬ告白
よく晴れた日の昼休み、校舎裏の桜の木下
頬を染め、視線が定まらない女子。
そんな女子を当然の反応だと見ている男子。
「…センパイ、突然お呼びしてしまい、すみません」
「いや、大丈夫だよ。所で君は?」
「あ、そ、その前にどうしても聞いて欲しいので、それからでも良いですか?ずっと、言いたくて、でも、人前じゃどうしても言えないから…」
「(…?そう言うものか?)ああ、それじゃあ聞かせて」
「はいっ//あのっセンパイ!いつも気になってました!」
「うん」
「初めてのお見かけした時も、思わず目が離せなくて…名前も知らなかったから、話しかけられなかったけど」
「そっか」
「入学式の日、体育館から退場するとき見てしまって…!」
「…(これが一目惚れってやつか)」
「あの日、、センパイの、ズボンのチャックが開いてました!」
「うん…うん!?」
「それから、度々センパイをお見かけする時があったんですが、その度に開いていて誰かが注意してる感じもなくコレは私が言ってあげなきゃ!と思いまして、今日はここに来てもらいました!それでは、失礼致します!!!」
「…あ、愛の告白は!?」
よく晴れた日の昼休み、校舎裏の桜の木下
顔を真っ赤に染めまるで、見てはいけない物を見てしまい逃げるかの様に立ち去る女子。
それを顔を真っ青に染め呆然と見つめる男子。
男子のチャックは今も開いたまま。