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死と異世界と僕と。  作者: 真夏日
2/2

森と美少女と僕と 1

小説家になろうの執筆に関する機能をうまく使いこなせて

いません。(T-T)もっと勉強しないと、です。

  生命が終わり、死が訪れた後その肉体、精神、魂がどうなってしまうか、という考えはまさに宗教によって多種多様である。


  さらに、死後の世界という概念は人類が、言葉や文字を使っていたことが確認されるよりも前に存在していたと一般に言われている。

  ーー埋葬である。 およそ10万前ネアンデルタール人は埋葬の文化があったとされている。死者が死後の世界で再生、往生、復活することを願ってである。


  しかし、これだけ時間が経っても尚、死後の世界の存在は証明されていない。

  我々に出来ることは死後の世界を信じることのみであり、それを確認することはできない。

 

  死後の世界とは、どのようなものなのか、そもそも死後の世界は存在するのか、


  まさに、神のみぞ、あるいは『死なない』もののみ知る世界である。



 ―――――――――――――――――――――――――――――




 ……………?

 …………………暖かい…?


  青年は光というか、熱を感じて目を覚ます。

  暖かさを感じたものの正体は日差しであった。


  見上げると太陽が少し、眩しいくらいに光っている。

 

  ああ、朝か・・・。


  一晩ぐっすり眠りいつものように朝を迎えた。ふぅと一息つき、日差しにあてられ脳がゆっくりと覚醒する。


「!?っ ん?・・ んんん!?!?」


 青年は緑の草花の上で横になっていた。どうやら気を失っていたらしい。


  いくら朝の弱い彼でも目覚めると自分の部屋ではなく野外という状況を目の当たりにして意識が完全にはっきりしたものになるまでに5秒とかからなかった。


「なんで、僕 外に・・・?」

「・・・・!!! ってか 昨日・・・!?!?」


 そこで昨日、深夜のマンションの屋上での出来事の一部始終を思い出す。

 ―――自殺をはかって、でも出来なくて、後ろから押されて、落ちて、なんか凄い衝撃があって、―――――


 ――――そして、

 

「死んだのか・・・僕・・・?」


 辺りを見回すと、

  周りは青々とお生い茂る20メートル以上の高さの木々で囲まれていた。木々の間に目を凝らしても見えるのは緑ばかりである。


  彼が目覚めた場所は森の中であった。

  彼のいる場所が森のどのくらい深い位置なのかはわからないが彼の今いる場所は森の中の木々の生えていないひらけた場所のようだ。


 ………………ここは・・・あの世ってやつ・・・か?


  少なくとも地獄ではなさそうだと青年は思う。

 青年は特に何か宗教を信仰しているわけではない、いわゆる無宗教者ではあるが、日頃からもし仮に天国と地獄があるなら地獄には行きたくないと切に願っていた。

 

 

 青年は必死に自分の置かれている状況の可能性を探った。


 誰かが、マンションの下で倒れた僕を見つけてここまで運んできた?

  ―――――まあ、冷静に考えればあり得ない。

 そもそも僕の住む地区にこんな森林は存在しないし、何よりその行動に意味があるとは思えない。―――――――


 そもそも8階建てのマンションの屋上から落ちて生きているばずが・・・・・・・・・


 そうだ。生きているはずないよな。………


  あれだけ時間をかけて目的を達成したかもしれないにも関わらず青年の表情は暗かった。


 


 じっとしてもいられなくなり、青年は立ち上がった。

 ――――――ッ!?痛ッ!?


  彼の右足のふくらはぎのあたりから痛みが走る。

マンションから落ちた瞬間、足に変な力が入って肉離れでもおきたのだろう。

 彼は過去に幾つかのスポーツをやっており、そのときの経験からそう判断した。歩くだけも足を引きずらなければ歩けず、走ることは到底無理であった。


 こういうとき正しい行動は無理に動かず、じっと助けを待つだろう。遭難時の鉄則である。


 しかし、青年は辺りを散策することにした。

 足を引きずっているなかその行動はあまりにも無謀に見えるが、彼の行動には2つ理由があった。


  1つは彼の頭が、混乱状態に冷静な判断ができなかったこと。

  そして、2つ目は自分は死んでここはあの世だという確証・・があったからである。




しばらく歩いていると、だんだん周りが白い霧のようなものに包まれはじめ、視界が悪くなっていった。


「これは霧・・・?というより、、湯気??」


その白い霧は熱を帯びており、冷えきった青年の体にまとわりついては水滴に変わっていった。


青年は自然と足がその湯気の発生源へと向かっていった。


この感じ・・・まさか・・・温泉?

人気のない、森の中で立ちこめる湯気。これはもしや天然温泉かもしれないと青年は期待をふくらませる。


(ここがあの世ならもうあとはなるようになれってことで!)

混乱状態の中彼は少し自暴自棄になっていた


――だんだん水の流れる音がきこえてる。


(この湯気にこの音・・・もう間違いないんじゃないか?)


青年は温泉好きであった。(あの世の温泉か・・・悪くないな!)


彼は草木をかぎ分け、遂にひらけた場所にでる。



「おお・・・!!」 青年は声をもらした。

「天然露天風呂・・・!!」


湯気をたどり草木をかぎ分け進んだ先にはたしかに温泉が存在した。


周りがかなりの高さの木々に囲まれているからであろう、湯気がかなり濃くその全貌はみることはできないがなかなかの広さだ。

青年の独り暮らしワンルームの広さよりも少し広いはありそうだ。


「さすがあの世の露天風呂! とりあえずここで色々考えるか。」


彼はその場に座り痛めた足をかばいながらゆっくり片足ずつ温泉

につかり、そのまま(・・・・)の格好で湯槽につかろうとしたときだった。


――――――――バシャッ!



湯槽の奥から音がした。

青年はそちらに視線を向ける


―――――――青年は息をのんだ、てかもう息が止まった。




視線の先には真っ白な肌をした、それでいてこの世の穢れなど

一切無縁であるかのような、純白で艶やかな髪を肩の辺りまでのばしているそれはもう大層な美人な女の子が一糸まとわぬ憐れもない姿でこちらを見ていた。




こうして、青年と白い髪の美少女、男女二人とも(・・・・)

お互いに全裸(・・・・・)で向かいあったのだった。






ここまで読んでいただきありがとうございます。


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