表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学園F・N・F解明部  作者: 山神賢太郎
謎の男子生徒
13/37

部費

  ゴールデンウィークも終わり、学校が始まった。

  僕は確実に五月病にかかっていた。ものすごく体がダルい。

  今日は学校で生徒総会がある。部の予算や委員会の話しをしたり、春の大会の成績発表が行われる。

  僕は、それを眠くなりながらも聞いていた。

  生徒総会も終わり、授業が始まる。国語の授業はそれはもう退屈で、ちょっとだけ眠ってしまった。

  結局ほとんどの授業を寝て終わってしまった。放課後になり、僕は重い体を起こし水島さんと一緒に部室へと向かう。

  部室に着くといつもゲームをしてる、祥ちゃんが横になって寝ていた。

  祥ちゃんも睡魔には勝てないようだ。僕は、ふと画面を見た。

  そこには、RPGのゲーム画面があり、キャラクターは壁に向かって、ずーっと歩いている。

  どうやら、祥ちゃんはコントローラの十字キーを押しっぱなしにしながら寝ているようだ。

  僕は、部室の椅子に座り、水島さんが出してくれたお茶を一口飲む。

  そして、いつものように京ちゃんが部室に入ってくる。その顔は眠そうだった。

  「眠いわー」

  京ちゃんはあくびをしながら、自分の席に座る。京ちゃんは水島さんから差し出された、お茶を一口飲むとまたあくびをした。

  「なんか、何もする気起きないわね」

  京ちゃんがそう呟いていると部室に奈央ちゃんが入ってきた。

  そして、部室に入るとすぐに京ちゃんの元に駆け寄る。

  「姉御、これはどういうことっすか」

  奈央ちゃんは、生徒総会で配られたプリントを京ちゃんに見せている。

  「なにが」

  京ちゃんはそのプリントを見てポカンとしている。

  「この部の予算のことですよ。なんでこの部が部の予算の三分の一も貰ってるんすか」

  「そりゃ、どこの部よりも部員が多いからよ」

  この学校の部費は部員の人数分のお金が支給されることになっている。

  「うちの部たったの5人すよ」

  「いや、百人以上いるわよ」

  「なんですと」

  「えっ百人もいるの。私全然知らなかった」

  まあ、水島さんと奈央ちゃんが驚くのは無理もない。そうなのだ。この部は実は部員数が百人を超えている部なのだ。まあ、僕たち以外幽霊部員だけどね。

  「なんで、百人もいるんすか」

  「それには、深いわけがあるのよ。その理由を話すには、私たちがまだこの学校に入学した時のことを話さないといけないわ」

  「ぜひ、教えてください」

  奈央ちゃんは、京ちゃんの方に椅子を持って行き、姿勢を正している。水島さんは、奈央ちゃんの言葉にうんうんと頷きながら京ちゃんの方を向く。

  「じゃあ話すわよ」

  この話は、この学園F・N・F解明部が発足するときの話である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ