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命運玉座のキヲテラウ  作者: 古卯木 悠右人
序章 水流纏し猛虎
1/22

Ⅰ:侵略者(アグレション)

 書きたくなってやった後悔はしてな・・・い


8/25追加しました。文章。

 それは、例えばの話だ。有りもしないIFの話。無数に分かれる数多もの選択を僕らは、常日頃から強いられている。じゃあ、僕らがもし、もしもだ。その選択が悪い選択で他にはこんないい選択が出来ると分かったら、皆が皆そっちに行くだろう。誰だって楽な方がいい。なるべく楽したい。そんな感情を僕は悪だとは思わない。むしろ、人間らしくていいと思う。悪いことなんざないのだ。


 彼女に言わせれば、それはひどい詭弁だと、揶揄されそうだが、僕はそう感じる。ならば今、この場で起きている、否、発生してしまった悲劇を止めるために僕は過去の僕に何と忠告するべきなのだろうか? 恐らく忠告しても、過去の僕は鼻で笑って、僕を中二病の痛いやつとレッテルを張るだけだろう。そりゃそうだ。僕もあの事件が発生するまでは、そんなことは唯の妄想だ。と切り捨てる。事実は小説より奇なりというが、本当にそんなことに遭遇したら、そんなこと言うことなんざ出来ぬだろう。この悲劇は止めることは出来やしないのだ。


 ならば再三に問いかけ、この悲劇を止めるために、僕が出す答えとは何だろう? いや、再三も考える必要などないかもしれないが、では、答えを述べよう。締めにしよう。『侵略者達を狩る!』只それだけ、しかし、唯唯重い現実だが。




~~~~~

「GIYaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


 戦場に化け物の咆哮ほうこうが鳴り響く。ヤツラの名は『侵略者アグレション』。この星を潰す為に用意された化け物だ。誰が用意したかは知らない。そもそも誰が用意したのかも知らない。というか、勝手に現れただけかもしれない。もしそれが真実というならば、腹立たしいことこの上ないが。


 数か月前、『星が断末魔を上げた』。それが、この現状を発生させた原因だろうと言われている。侵略者については、未だ多くの論が市場を駆け巡ってはいるが、この説が一番有力である。しかしまぁ、この表現は、分かりにくいことこの上ないと思うが、実際に起こったことだ。起きてしまったことだ。それ以外に言いようがない。

 

 意外と人間ってのは、実際起きた出来事に対して、常に受け身になってしまう。受動態だ。能動的ではないのだ、決して。これについて詳しく述べることがあるとすれば、こう言う説明をするべきだろう。まぁ、詳しくなのかは知らないが。


 突然、頭の中にノイズが走り、尚且つイカレタように懺悔ざんげが繰り返された。何度も何度も。嫌というほどに。皆、その意味が分からない懺悔に耐えられなくなり、気絶した。酷いやつは、ショック死した者もいるらしい。


 次に目が覚めると、侵略者が街を徘徊していたのだ。当然、人々は皆、誰もがパニックに陥った。勿論、僕も例外にあらず悲鳴を上げながら逃げ回った。必死に必死に、これでもかというぐらいに、全力疾走で、死にもの狂いで。それは未知との遭遇というのには、あまりにもおぞましかったのだ。怖かったのだ。目を逸らして逃げたいと心の底から思った。


 だが、逃げたところでも、行く当ても無く、親とはぐれてしまい、町中を徘徊しただけだった。だけど、現実は待ってはくれなかった。恐ろしいことに悲劇は続き、三重県から東が消えた。焦土から海へと還元された。つまり、日本の最東が三重県になってしまった。今ある区域は、近畿、中国、四国、九州の四つだけになってしまったのだ。この現状は日本だけならず、世界各地でも同じようなことが起こったらしい。言ってしまえば、世界も例外にあらず、既に三分の一は、侵略者に滅ばされた。


 以上が、僕が目が覚めて、うろついていた時に陥ってしまっていた状況だ。家族の心配なんて出来なかった。今を生きるので必死、今日という一日を凌ぐので、自分一人で精一杯だったんだ。皆が皆。どこかアニメや漫画やライトノベルを読むように、ゲームをする感覚みたいに人が簡単に死んでいった。それを目の前で、直接的に、間接的に何度も見た。僕ら人間はあっけなかった。侵略者という未知の存在になすすべもなく、死んだ。薄ぺっらく、一瞬に。


 人間ってのは意外と簡単に死ぬ、そんな簡単なことが、今更分かった。そりゃ、この世にはたくさんの死がうごめいている。例を上げるだけでも、かなりある。だけど、ゲームと現実リアルは違うから、そう簡単には慣れることなんざなかったのだ。戦うことだって、ごくごく普通の一般学生だった僕には、夢みたいなものだった。どこか現実感が持てないというか。自分が本当に自分なのかを一瞬忘れそうになる。かつての自分は、どんな感じが忘れてしまうような気がした。


 だけど戦わないと、こっちが殺される、敵は待ってなんかくれない。そんなの当たり前だ。戦争をしてるんだから。だから、僕らは数か月たった今でも戦い続けているんだ。


~~~~~

「GuuuuuuuuuuuuRuuuuuuuuaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


 再びやつが雄叫びを上げた。討伐者エクテレスになったばかりの新人や現場慣れしてないやつが震えている。無理もない。なぜなら、いま目の前にいるやつは侵略者の中でも危険ランクが高いやつだ。それでもあいつを狩らなければ、僕らに明日はない。皆それを分かっているから、この戦場にいるのだろう。それを裏付けるように、各自が各々の得物を握り占めている。


 合図はいらない。誰からでもなく、みんな一斉にやつに攻撃を開始した。覚醒者アフィプニスィ達が、それぞれの固有概念魔法マディスマギアを放ち、やつをひるませる。ひるんだすきに狩人リベラシオンがそれぞれの得物を持って、得意技を仕掛ける。多くの人数で、互いの邪魔にならないように、戦う。戦場でよくとられるオールマイティな戦術の一つだ。


 この戦術は意外に役に立つ。単純で尚且つ、合理的だ。誰でも、息を合わせる練習をしたら、すぐにできるようになる。普通はそんな上手くはいかないらしいけど、火事場の馬鹿力でも働いてるんだろう。なぜなら、種の存続の危機なのだから。この戦法で皆周りにいる侵略者を討伐していく。勿論、僕も例外にあらず、剣や短剣を持ち、侵略者を狩って行く。


 地面を蹴り、持ってる短剣で、対象の眉間狙って、投擲する。が、少し外れて、眉あたりに当たる。振るんだすきに、剣で切り裂く。そんなことを数回やって、侵略者の下位階級である。型虫を潰していく。だが、こいつらはあくまで雑兵。将棋でいえば、歩の役割だ。しかも、成りなしの。これでは、キリがない。


 その証拠に、侵略者の数は一向に減らない。型虫は、どこから湧いているのだろうか、根元を断たなければ、こいつらは引きやしないだろう。戦いが長引けば、体力や気力が落ちる。そうなると、戦場慣れしてないやつは、ダウンしていく。時間だけが過ぎていき、犠牲が増えていく。多分こいつらの実質的ボスを倒さない限りややつらは引かないだろう。ならば実質的ボス探すのだが、今回に限っては、それはしなくてもいい。


 皆言わなくてもわかっている。最初僕らに咆哮を上げたやつ、それが今回のボスだろう。オーラというか雰囲気が他のやつらとは違う。実質あいつとの対決はまだ僕らはやっていない。みんな、無意識のうちに避けていた。やつの周りには、ぽっかりとしたスペースが空いている。


 あいつが強者だと本能が理解したかもしれない。でも、たとえそうだとしても、僕らは生き残る。こんなところでは死んでられない。恐怖に打ち勝て! 気付けとしては僕は、雄叫びを上げた。


「オオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」


 いきなり雄叫びを上げた、僕を皆が発狂したのかと騒いでいるけど、一部の討伐者のやつは僕が今から何をやろうとしているのか分かったのか、武器を掲げた。それは僕の意志に賛同するようだった。


 僕はそれを見て、彼らと頷き合い、やつへと特攻を仕掛けた。僕らの行動を見て、周りも一緒に行動した。やつは僕らの行動を見て、重い腰を上げるように立ち上がり、咆哮を再び上げた。僕らを殺す宣言だったのだろうか。しかし、それは決戦の合図でもあった。


 僕は剣をを持ち、やつに攻撃を開始した。だが、やつの体は固く、僕の剣ははじかれてしまった。だが、ほかの狩人がやつが僕の方見ているすきに攻撃をした。槍や棒、刀や銃に弓での一斉攻撃だ。後方では、覚醒者が魔力を貯めている。でかい一撃をやつに浴びせるためだ。


 他の覚醒者も狩人をサポートする魔法を唱えている。僕があいつの近くにいても他の討伐者が攻撃しているのも、僕も支援サポート魔法の『防御特化』と『回避性能UP』、『魔力耐性<大>』を受けているからだ。


 取り合えず、味方の魔法でくたばるのは嫌なので、やつから離れて、新しい獲物(武器)を探した。ここは戦場だから死人が持っていた業物でも手に入れれば、攻撃がはじかれないかもしれない。そんな淡い期待を胸に秘めた。


 そう思い、周りを見渡すと、戦場に光る何かを見つけた。業物わざものだったらラッキーだな思い、手に取ろうとすると、嫌な予感がした。あるいは第六感が働いたのかもしれない。


 僕はその場から、すぐに退避した。それが功を制した。なんと、僕がさっきまでいた場所は、無残な状態になっていた。やつがこっちに水鉄砲を打ってきたのだ。危機一髪、その事実が僕をむしばむ。


 冷汗が流れる。あと少しでちりになるところだった。あんなの喰らったら確実に死んでいた。しかも、面倒なことに、目の前の今回のボスであるあいつは属性持ちということが発覚した。


 水鉄砲を打ってきたことから推測するに多分「水の属性エレメンツ」だと予想できる。強いと思っていたが、属性持ちとは、成程。苦戦する訳である。


 しかし、本当に厄介だ。本来ならば、属性持ちなんてめったに出てこない。それこそ、階級ランクS級のやつらなら属性はついているんだが、虎の形している以上目の前のこいつはタイプビーストだ。S級のほとんどは、タイプドラゴンだからせいぜいやつの階級はB級だと思っていたんだが、考えを改めなければならなそうだ。


 考え事にふっけってると、誰かが危ないと言ってきた。それは忠告だ。


 何だ? と思い目を向けるとやつがこっちに向けて水鉄砲を打ってきた。このままじゃ直撃する。マズイ! 僕は本能に従い、咄嗟に、回避するが、きれいによけきれず、風圧に吹き飛ばされた。


「ぐぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


 悲鳴が思わず出てしまった。しくじった。戦場で考え事をしているからだ。完璧な自業自得だ。声をかけてくれた討伐者には感謝しなければならない。


 周りを見渡す、僕以外にもやつの攻撃で負傷を負った討伐者や吹き飛ばされた討伐者がいた。よく見ると、そのほとんどが前衛担当をしていた。狩人である。後衛担当であった覚醒者は比較的少ない。


 やつはそう思い探すといた。覚醒者たちが固まっているところにいる。まずい、覚醒者が倒された場合、狩人だけではやつを打ち取る確率は確実に減る。急いでやつのいるところに、僕は走り出した。


 途中で投擲物とうてきぶつを拾い、やつに投げつけた。投擲物はやつに当った、しかし、やつはこっちを一瞥するだけで何もしてこなかった。


 『クソッッッッ!!!!』


 僕は心の中で悪態をつく。少しでもこっちをきちんと向いていれば、覚醒者の逃げる時間を稼げたのに、愚痴を言っても仕方がないので、やつの元に走る。幸い投擲中に獲物(武器)を見つけたので、これで近接戦が再びできる。


 しかし、やつの固さではさっきと同じくすぐに折れてしまう。ここは、遠距離で距離をとりつつ、仕掛ける。


 やつの足元の地面に斬撃を送る。いいぐらいに当たり、砂埃すなぼこりが舞うことに成功した。


 ここのまま、距離を置いて、もう一発やつの足元の地面へと斬撃を送る。しかし、二度同じ手は喰らわないというような感じで綺麗によけられた。


 だが、やつがよけたことによって、覚醒者たちの足元に斬撃はいき、彼らとやつの間に砂埃を作ることができた。


 やつはさっきからちょこまかと攻撃する僕がうっとしいと思っているはずだ。ならば、先にやつは僕を潰してくるはず。僕の狙いは、見事に当たり、やつはこちらに向かって攻撃してきた。


 攻撃方法はさっきと同じ水鉄砲、今の僕の実力では受けきれない。三十六系逃げるにしかず、ここはそのとおりにさせてもらう。


 やつの攻撃を避ける。それをみてやつは本格的に腹が立ったのか、咆哮をあげた。イラついてきている。それはピンチでありながら、同時にチャンスでもあるからだ。


 理性を失い怒りに身を任せれば攻撃力はアップするけど判断力などは下がる罠にかけやすくなるのだ。よってここを勝負所にするべきだと僕は考え、やつに向かって特攻を仕掛けた。

 更新は不定期です。誠に申し訳ありません。

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