魔王・THE・日常
魔王は、いつも高笑い。
何があっても高笑い。
勝っても負けても痛くても、嬉しくても悲しくても怒ってても高笑い。
今回は、そんな魔王さんのお話。
「ひひひひ、ハーハハハア!」
魔王城に声が響き渡る。壁が震えて土煙をあげる。
魔王の体はどす黒いオーラに包まれている。いかにも魔王だ。
「……よし、これくらいでハハハハハっハハア!!」
笑いが止まらない。
まるでかっ〇えびせんの売り文句みたいだ。
そんな陽気な魔王さん、そう見えるだけで、そんなことはないのである。
魔王の仕事は、魔物の召喚。
それともうひとつ、死んだ魔物を救うこともお仕事なのである。
そんな魔王さんの救済魔法、「高笑いww高笑いwww」
死んだ魔物はきちんと蘇ることが出来る。
あの水に溶かされたスライムさんだって。
報われないゾンビさんだって。
勇者に殺されたさまざまな魔物が、生き返れるのである。
「腹筋痛いィッハハハハアアアアッ」
寝る間も惜しんで笑わなければならない魔王様。
魔力はどんどん失われる。はっきり言って戦えない。弱い。
「もういやだアハハハハハッハハハハハハ!!!!!」
今日も魔王さんの営みは続く。
貫禄あふれる高笑いには、苦労ばかりなのである。
今日も魔王城には、高笑いが響き続ける。
はっきりいって、魔物を召喚したご本人が、悪い。
今回のモンスター・魔王
いや、モンスターではないよね?!
ちなみに人間は20分くらい笑い続けたら死んじゃうそうな。
魔王さんすごいね!!