表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/10

第1章第3話「言葉の縁(えにし)」

丘の上で、ナオはページをなぞった。

真語典の文字列が不規則に乱れ、やがて一つの文に変わる。


〈他界干渉確認:桜影ノイズ/意味再定義中〉


「これ、どっかから“言葉”が流れ込んできてる」

シアが首を傾げた。

「どんな言葉?」

「“ありがとう”ってやつや」


その一言が、リフォルドの空に反響する。

意味の塔がかすかに震え、世界の構文がわずかに変化した。


オウルが呟く。

「外部世界とリンクしてるのか?」

ナオは笑った。

「まあ、だいたいそうやな。

 でも悪いもんやない。優しいノイズや」


彼はそっとページを閉じた。

「完璧な言葉はいらん。だいたいOKでええ。

 そう思えるなら、きっと世界は繋がる」


そして風の中で、桜の匂いが一瞬だけ過った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ