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SS:ドンドンハーツ (完結編)

ナレーション:今夜のドンハーは、人気アイドル『安珠薇アンジュラ』の意外な生態、完結編!


「今夜はお姉さんと、しっぽり4人プレイを楽しみましょうね♡」


 あの女子中高生のカリスマが、歳下の男の子たちとまさかの火遊び!?


「ジャーマネ! 事務所の力でなんとかなんねーの!?」


 売れっ子で事務所も大きいからって勘違いしたバカ女に、最後はきつーいお仕置きが!?


「ぎゃあああああーっ!」


ジングル:ドンドンハーツ!



 *



ナレーション:映画ドッキリの収録から1時間後、とある高級マンションの一室にやって来たマツシとザラキヤマ。


マツシ「さて、人気アイドル『安珠薇』のドッキリ第2弾ですが」


ザラキ「ドッキリのスパン短すぎないですか?」


マツシ「実はまたしても、気になるタレコミがありまして。40代映画監督助手から、『アンジュラは歳下の男性アイドルやモデルたちとあんな事やこんな事や、ましてやそんな事までヤりまくっている。どんだけ男に粉かけりゃあ気が済むんですかね。あれで十代に大人気のアイドルとは世も末ですね』とのことで」


ザラキ「あらー、それが本当なら大問題じゃないですか」


マツシ「いや僕も、まさかあの人気アイドルの、あのアンジュラちゃんが、まさかまさかそんな芸能界の風紀を乱すようなマネはしないだろう(笑)ということで、あえてドンハー名物『ハニートラップ』で検証してみようと思いまして」


ザラキ「さすがドンハー、フットワークが軽いですねえ」


マツシ「それでは、アンジュラの送迎車に仕掛けた隠しカメラから、さっそくモニタリングをしてみましょう。どうぞ」



ナレーション:検証ドッキリその4『もしも、アンジュラが歳下男性モデルたちと密室で一緒になったら?』


 同じ頃、アンジュラは帰りの車で荒れ狂っていた。


「何よ、あのドンブーのマツシって奴! メチャクチャやりやがって! ジャーマネ! 事務所の力でなんとかなんねーの!?」

「落ち着けって、『ライトニングゲンジプロモーション』にかかりゃ、相手が吉◯だろうが松◯芸能だろうがひねり潰してやるさ」

「さすがジャーマネ! 今度、ハイヒールのかかとを尻の穴にぶっ刺してやるよ」

「ブヒッ、ありがたき幸せ」


人気アイドルの生態(21):マネージャーはMを極めし者!


ザラキ「いやあ、メチャクチャ怒ってますねえ」

マツシ「僕、ひねり潰されちゃうんですかね?(笑)」


「それと、ゆいがの奴っ!」


 アフロだったアンジュラの髪は、ストレートパーマをかけ直して、今は元の髪型に戻っている。


「信じらんない! あんなドブスが姉って! 絶対捨て子じゃん! 血ぃ繋がってないって! いや!? 逆に考えたら……ゆいがの奴が整形なんじゃん? ホントはブツブツ不細工のくせに整形して美少年ぶってんじゃん!?」

「それぐらいにしておけ。着いたぞ。ご希望通り歳下の男、モデルの卵を3人だ。せいぜい楽しめ。明日の昼ごろ迎えに来るからな」

「やればできんじゃん。そんじゃ明日ねー!」


 アンジュラが車から降りたのは、とある高級マンションの地下駐車場だった。


マツシ「実は、今彼女が降りたのはこのマンションです」

ザラキ「えっ?」

マツシ「ちなみにこの高級マンションは、ドンドンハーツで建てました」

ザラキ「1回のドッキリにどんだけ金かけてんですか?」


 アンジュラはエレベーターを上がり、隠しカメラが仕掛けられた一室に入る。

 そこには、3人の顔立ちが整った少年たちが整列していた。


マツシ「あ、このモデルの卵の3人も、ウチが準備したハニートラップの仕掛人です」

ザラキ「いったい、どこまで手を回してんですか?」


 少年たちを見たとたん、肉食獣のように舌なめずりをするアンジュラ。


「こんにちは、坊やたち。今日はお姉さんと一緒に遊びましょうねぇ」

『はい!』


ザラキ「この絵面は、アウトですよね?」

マツシ「いや、セーフです。まだ何をして遊ぶかは言ってませんからね」


「今夜はお姉さんと、しっぽり4人プレイを楽しみましょうね♡」

『はい!』


ザラキ「これはもう、完全にアウトでいいんじゃないですか?」

マツシ「いやいや、もしかしたら『麻雀』とか『ス◯ブラ』とか『く◯おくんの運動会』で遊ぶつもりかもしれませんよ?」

ザラキ「本当にそう思ってます?」


 アンジュラは、少年モデルたちの頬を撫でながら。


「坊やたちは全員童貞かしら? 早速パンツを下ろして見せてくれない?」


マツシ・ザラキ「アウトー!!」


 この瞬間、アンジュラへのおしおきが決定ーっ!


マツシ「それではザラキヤマさん、前方をご覧下さい」

ザラキ「あ、デカいクッションが敷いてありますね」


 マツシとザラキヤマが見ているモニターの先、部屋の中央には白くて巨大な分厚いクッションが設置されている。


マツシ「彼女たちの部屋はこのモニタールームのちょうど真上になってまして、アンジュラがベッドに乗ったら、底が抜けてここに落ちてきます」

ザラキ「一日に2回落とし穴にハマった人は、鳥居み◯き以来じゃないでしょうかねえ」

マツシ「モデルの子たち、アンジュラに『ベッドで脱がせてください』って言って」


「ここで脱ぐのは恥ずかしいから、ベッドの中で脱がさせてもらえませんか?」


 すると、アンジュラは嬉しそうに。


「あらん、可愛い事言うわねぇ。じゃあ、私が脱がせてア・ゲ・ル」


 アンジュラが落とし穴にハマるまで、あと30秒……。


「姫、どうぞこちらに……」


 エスコートをする少年たちに、苦しゅうないとばかりにふんぞりながら、ベッドルームに赴くアンジュラ。

 

マツシ「『マッサージするから、ベッドに寝て』って言って」


「それではマッサージをいたしますので、ベッドに寝そべって下さい」

「あらぁ、君たち気が利くじゃない♡」


 アンジュラは、「ふ~じこちゃ~ん」と言わんばかりのベッドダイブを見せる。すると。


 ズボーッ!


「ぎゃあああああーーーっ!!」


 ベッドの底が抜け、階下に落下ーっ!


 ドサッ!


『だっはははははっ!』

「…………えっ? えっ? えっ?」


 状況を把握できていないアンジュラ。


「こんにちは、ドンドンハーツです」

「え゛っ?」

「ドンハー名物『ハニートラップ』です」

「…………お前っ! ざっけんじゃねーよ!」


 アンジュラぶちギレるっ!


「いやいや、ふざけてるのはそっちでしょ? あの子たちに何をしようとしてたの?」

「あ、いや……、それはその……、エロい事を……」

『ぎゃはははははっ!』


人気アイドルの生態(22):かなりのぶっちゃけキャラ。


「わははははっ。いや、素直なのは良いけど、君はアイドルでしょ? さっき、人気商売だからちゃんとしなきゃ駄目だって言ったばかりだよね?」

「はあ、まあ……」

「全国のアンジュラファンに、ちゃんと謝んなさい。ね?」

「……どうも、すんませんっした」

「じゃあ、収録した分は余すとこ無く全部放送するから。ちゃんと視るんだよ」

「えっ……!? ちょっと待てよ! お前、誰に断ってそんな事すんだよ!」

「いや、収録したら放送するのは当たり前でしょ。ねえ、カジさん」


 カメラの後ろにいる、ドンハーのプロデューサーのカジさんはコクンとうなづく。


「ふざけんな! 私は水本グループ総帥『水本 溜知』の姪だぞ! 水本グループを敵に回して、お前らただで済むと思うなよ!」

「いや、ちょっと何言ってるか分からない」

「サンドウィ◯チマンのギャグをパクってんじゃねーよ!」


人気アイドルの生態(23):お笑いに詳しいうえに、ツッコミもいける。


「お前ら、ぜってえ潰してやるからな! 覚悟してろよ!」

「それでは、録れ高バッチリなので、皆さん撤収ーっ!」

「人の話を聞けーっ!!」



 *



 後日談。


 あの後、アンジュラの事務所『ライトニングゲンジプロモーション』及び『水本グループ』から、朝目テレビに脅迫・圧力がかかり、一時はお蔵入りも検討されたが、グループの総帥『水本 溜知』の失脚によって一転、ドンハーは無事に放映された。


 これにより、アンジュラは女子中高生のカリスマではなくなったものの、なぜかアンジュラ様に蹴って欲しい、罵って欲しいというコアな男性ファンが付き、また歯に衣着せない毒舌キャラクターや、意外とバラエティー向けの性格がウケて、事務所が消滅するなどの逆境の中でも芸能界でしぶとく生き残ることが出来た。


 また、浜ゆいが君はこの番組に出演した事で、「あの美少年は何者?」とネットで評判になり、後の大ブレイクの引き金となったそうだ。


 しかし……。


 今回のドンハーの放送で最も被害を受けたのは、『ハイヒールで尻を攻められる』性癖を全国ネットで暴露された、『福原マネージャー』だったという事を忘れてはならない。



 *



ナレーション:次回のドンハーは、『格付けしあう女芸能人たち』!


 人気女芸人『安珠薇』が、ベテラン芸能人や旬のアイドルたちを斬って斬って、斬りまくるーっ!?


 次回もお楽しみに?



 おしまい

作者:マックロウXK氏

https://mypage.syosetu.com/1097250/

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普段はこんなのを書いてます。
i00000
― 新着の感想 ―
[一言] >ザラキ「ドッキリのスパン短すぎないですか?」 www >人気アイドルの生態(21):マネージャーはMを極めし者! マネージャー!!(固い握手) やっぱドンハーは最高やな( ˘ω˘ ) …
[一言] 『安珠薇』。すっかり立派になって……(落涙)。
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